寝坊をして朝ごはんを食べる余裕がなかったり、断食中で何も食べれず、そのまま出かけることってありますよね。
しかしその日の午前中、とんでもなく口臭がきつくなった経験はありませんか?
いくら歯磨きをしていたとしても、こみあげてくる強烈な口臭
マスクをしていても、すり抜けてしまいそうなニオイ
会話中の相手が不快な顔をしないかの不安感
ところがこれって、お昼ご飯を食べるとすっかりおさまる不思議な口臭なんですよね。
実はその口臭、朝ごはんを食べてないことが原因で発生しているんです。
この記事では、
- 朝食抜きが口臭を引き起こす理由
- 朝食を食べることで口臭対策ができる理由
- 忙しい朝でも唾液を増やせるお手軽朝ごはん
- どうしても朝食が食べられなかった時の口臭対策法
などについてご紹介していきます。
朝食抜きが口臭を引き起こす3つの理由
朝起きると、誰しもがひどい口臭を発生させています。
しかしそのニオイは、歯磨きと朝食をとることで改善されます。
ところが、朝食を抜いてしまうとどうでしょう。
午前中ずっと臭い口臭に悩まされることになります。
人の顔が近くにくるたび、口臭がばれないかハラハラする羽目にも。
では、どうして朝食抜きが口臭に悪影響を与えるのか?
その理由は以下の3つです。
- 唾液の分泌が促進されないため
- 空腹による異臭が発生するため
- 起床時の口臭が消えないため(私見)
ひとつずつ見ていきましょう。
1:唾液の分泌が促進されないため
唾液には
- 口臭の原因となる硫黄成分を溶かす
- 細菌の繁殖を抑えたり殺菌する
といった働きがあります。
噛むことで脳に刺激を与え、自律神経を活性化させるため、サラサラ唾液がたくさん分泌されます。
しかし、
そのため、口の中はいつまでたっても乾燥状態で、細菌の繁殖とともに口臭も発生し続けることになるのです。
2:空腹による異臭が発生するため
おなかがすいてくると、胃の中にすい臓で作られるすい液が分泌されます。
これは、胃の中にいつ食べ物が入ってきてもいいように、消化器官が準備しているためです。
しかし、空腹時の胃の中は空っぽ。
空っぽの状態ですい液が分泌されると、
そのガスが血液に吸収され、肺から呼気とともに排出され、空腹時特有のすっぱい口臭となるのです。
3:起床時の口臭が消えないため(私見)
あくまでも個人的な見解ですが、ご飯を食べることによって、口内にある臭気成分が食べ物にからめとられている気がします。
食べ物を口に入れると唾液も分泌されるので、口内の細菌は食べ物と一緒に胃の中へ流されていきます。
さらに、朝ごはんのニオイで口内のニオイが上書きされ、起床時の口臭はかき消される、のではないでしょうか。
そのため、朝食を食べないと、起床時の口臭をいつまでも消すことができず、口臭がきつくなると考えられます。
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朝食を食べることで口臭対策ができる3つの理由
朝食を抜くことが口臭悪化につながる理由はわかりましたね。
ということは、朝食をしっかり食べれば、口臭対策に効果があるのです。
その理由はこちらの3つ
- 噛むことによって唾液が分泌されるため
- 水分補給ができるため
- 歯磨きをする動機付けになるため
ひとつずつ見ていきましょう。
1:噛むことによって唾液が分泌される
「噛む」という行為は、自律神経を活性化させ、サラサラ唾液の分泌を促します。
唾液には前述したとおり、細菌の繁殖を抑えたり殺菌する働きがあり、口臭を予防してくれます。
朝ごはんを食べることによって、唾液がたくさん分泌され、結果、口臭が抑制されるのです。
2:水分補給ができる
水分補給の基本は水やお茶などの液体ですが、実は食事からもたくさんの水分を得ることができるのです。
食事内容にもよりますが、朝ごはんをしっかり食べることで、約500mlの水分を摂取することができるようです。
水分は口臭対策に不可欠な唾液のもとになりますので、しっかり補給していきましょう。
3:歯磨きをする動機付けになる
寝起きの口臭はみんな臭いので、「朝ごはんを抜いても歯磨きは欠かさない」という方が大多数だとは思います。
しかし中には、「何も食べてないから歯磨きはしなくてもいいだろう」という考えで、起きたままの口臭で出かけてしまう人もいます。
そうした場合、寝起きの口臭と胃の中からのすっぱい口臭が混ざり合って、公害級の口臭を生み出すことになります。
しかし、朝食を食べていたらどうでしょう。
という動機付けになるので、口内が清潔に保たれることにつながります。
とは言え、朝はとにかく時間がない
朝ごはんを食べたほうがいいのはわかりましたが、朝は早起きしてもなぜか慌ただしいですよね。
ワーキングママは自分や家族の身支度で朝ごはんなんか食べている暇はありません。
働き盛りのお父さんも、残業で夜ごはんが遅くなれば、胃はもたれ、食欲も湧かないものですし、ギリギリまで寝ていたいでしょう。
若い女性はダイエット目的で朝ごはんを抜くこともあるかもしれません。
しかし、朝ごはんを抜くことは、ひどい口臭の原因になることはもうおわかりですよね。
そこで次の章では、手軽に食べられる唾液を増やせる朝食をご紹介します。
唾液を増やせる、お手軽朝食
朝はとにかく忙しいので、手の込んだ朝ごはんは紹介しません。
パパッと作れるもののみ厳選しました。
そして、唾液の分泌には噛むことがとても重要なので、咀嚼回数を増やせることがポイントです。
具入りおにぎり
おむすび山などの混ぜこみご飯の素を使います。
わかめやジャコなど、咀嚼回数を増やす具のほうがいいですね。
ごはんに混ぜるだけで手軽に作れますが、握るときに素手で握ると、ごはんのぬるつきで洗うときに時間がかかります。
握るときは、ラップの上にご飯をのせて、そのまま包み込みましょう。
ラップを使えば、握るときも食べるときも手が汚れず一石二鳥ですよ。
厚切りの食パン
食パンは6枚切りだと薄いので、簡単に食べれてしまいます。
4枚切りや5枚切りにすれば厚みがあって、噛む回数が必然的に増えますのでおススメです。
歯が強い方は、バゲットにかじりつくのもありですね。
グラノーラ系
お手軽朝食の定番であるグラノーラもいいですね。
牛乳をいれても、すぐにはふやけないので、噛み応えを維持できて咀嚼回数も増やせます。
コーンフレークもいいですが牛乳ですぐにふやけるので、噛むことを優先するならばグラノーラのほうがいいでしょう。
スムージーはどうなの?
スムージーや野菜ジュースは栄養はあるでしょうが、唾液を出す観点からだと、噛むことがないので唾液の分泌にはつながりません。
しかし、胃の中には入りますので、空腹時のすい液のニオイは防げます。
どうしても、スムージーで済ませたい場合は、通勤時間などを使ってガムを噛むなど咀嚼できる機会を作るといいでしょうね。
寝坊して朝食が食べられなかった時の口臭対策
朝寝坊をしたり、プチ断食で朝ごはんが食べられないこともありますよね。
そんなときの口臭対策法をご紹介します。
水分補給で唾液を確保する
唾液は口内を清潔に保ってくれる働きがあるため、口臭対策には欠かせません。
水分は唾液の元となりますので、積極的に水分補給をしましょう。
水分補給の際は、カフェインの多いコーヒーや緑茶は避けてください。
カフェインには唾液の分泌を抑えたり、利尿作用があるため体内の水分量が減ってしまいます。
必然的に唾液の分泌が減少しますので、水分補給は「ただの水」にしておきましょう。
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ガムを噛んで唾液の分泌を促す
「噛む」ことは唾液の分泌を促します。
ガムであればマスクをしたままでも噛めますので、通勤中や仕事中でも他の人にバレることなく噛み続けることができます。
おススメはキシリトールガム
朝食抜きの口臭にまつわるQ&A
朝ごはんと口臭に関する疑問を、Q&Aにまとめました。
Q 朝ごはんの代わりにコーヒーだけでもいい?
コーヒーに含まれるカフェインには、胃を刺激して胃酸の分泌を増やす働きがあります。
そのため、空腹時の胃の中にコーヒーだけを流し入れると、胃腸に負担をかけ、胃酸を増やすことになります。
胃酸が増えると口の中へ逆流してきて、酸っぱいげっぷや不快感を感じるようになります。
その他にも、コーヒーは口臭を悪化させる要素がありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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Q 歯磨きをしたのに、口臭が止まらないのはどうして?
朝食が食べれない時でも、「歯磨きは絶対にする」という人がほとんどでしょう。
起床時の口臭は自分でも自覚できるほどの悪臭なので、そのまま学校や仕事へは恥ずかしくて行けませんよね。
しかし、
そのわけは、前述したとおり、胃の中ですい液が分泌されているためです。
空っぽの胃の中ですい液が分泌されると、すい液そのものが分解され、酸っぱい口臭の元となるのです。
この口臭は口の中で発生しているわけではなく、
まとめ
朝食抜きがいかに口臭を悪化させるのかを今回はご紹介しました。
逆に言えば、朝食をしっかりとれば、口臭予防ができるのです。
しかし、重要なのはきちんと噛むこと。
時間のない朝でも手軽に食べられる朝ごはんもありますので、噛むことを意識しながら、午前中の口臭を少しでも減らしていきましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。