冬の洋服がぞうきん臭くなる?
洋服がパフッとなった瞬間、鼻につく嫌なニオイ。
自分の服からぞうきんのようなニオイがすることがありませんか?
それ、洋服で大繁殖した雑菌のせいかもしれませんよ。
ぞうきん臭さの正体は雑菌の排泄物
酸っぱい汗臭さではなく、ぞうきんのような悪臭がする。
それは雑菌のせいなんです。
しっかりと洗ったはずの肌着や洋服でも落としきれずに残った汚れや皮脂があります。
それらを雑菌やバクテリアたちがエサとして食べ大繁殖します。
そして、食べた後は排泄をしますよね。
その排泄物こそがぞうきん臭の正体なのです。
冬の洋服の中は雑菌たちのパラダイス
雑菌やバクテリアはジメジメと湿っていて、暖かな環境を好みます。
汗をかいた洋服の中はもわもわと湿っていて、ぽかぽかあったか。
つまり、雑菌やバクテリアたちが大好きな居住空間になっているのです。
そこに、洗濯で落ちなかった汚れや皮脂があったら、食べるものにも困りません。
衣食住がそろった雑菌たちのパラダイスなのです。
実は冬も洋服は汗で蒸れ蒸れ
冬は寒いので汗をかいていないように感じますが、実は冬こそ汗をかきやすい季節なのです。
例えば、お買い物に行くとき、外は寒いので厚着をして出かけますが、店内に入ると暖房でぽかぽかしているということはよくありますよね。
気付いたら汗だくで店内を動き回っていることも。
また、オフィスで働く人は、暖房が効いて暑くなった室内で、肌着はじっとりに。
裏起毛のあったか服やニット類を着ていた日はもうたまりません!
体中がぽかぽかしだして、汗が噴き出してしまうこともあるのでは。
冬は皮脂もしっかり分泌される
冬のお肌はカサカサしていて、皮脂の分泌も少なく感じがちです。
しかし、冬は空気が乾燥しているからこそ、お肌が乾燥から守ろうと自己防衛をします。
その結果、大量の皮脂が分泌され、洋服に付着し、洗濯で落としきれずに残ってしまうのです。
体からあふれ出る汗と皮脂は止めることはできなくても、雑菌のエサとなる汚れや皮脂をできる限り排除することは可能です。
まずは、洗濯方法を見直して、ぞうきん臭対策に取り組みましょう。
洗濯方法を見直して、汚れを落としきろう
毎日洗濯することは冬のニオイ対策の大前提ですが、ただ洗濯するだけでは汚れは落としきれません。
落ちきれなかった汗汚れや皮脂がニオイの元になるので、洗濯方法をまずは見直してみましょう。
その① 洗濯槽を見直す
洗濯槽のお掃除は定期的にされていますか?
ある調査結果によると、洗濯槽のお水たった大さじ2杯の中に、なんと100万ものバクテリアが潜んでいるらしいのです。
恐ろしいですね。
洗濯するたびに、大量のバクテリアを洗濯物につけているのだから、きれいになるはずがありませんね。
たくさんの洗濯槽クリーナーが市販されているので、是非洗濯槽のお掃除をしてみてください。
その② 漂白剤に頼る
せっかく洗濯槽をきれいにしても、洗剤自体の洗浄能力が低ければ、蓄積された雑菌や皮脂汚れたちは落ちてくれません。
漂白剤を投入するだけで、洗浄力が増しますので、洗剤のみで洗濯するよりも汚れはすっきり落ちますよ。
また、酸素系漂白剤であれば色柄物にも使えますので、安心して使用できますね。
ただ、入れすぎは生地を傷めますので、使用量を守ってお使いください。
その③ お湯を使う
特に皮脂汚れは40度前後の温かいお湯を使うことで浮かして落とすことができます。
入浴した後であれば、残り湯を使って洗濯するのもよいですね。
ただし、入浴済みのお湯には垢や雑菌もたくさん含まれていますので、洗いの時のみにしましょう。
すすぎはきれいな水で行いましょうね。
その④ 部屋干しを見直す
冬は寒く、日照不足もあり、洗濯物が乾きにくいですよね。
雪が降ったり、天気の悪い日も多いので、どうしても部屋干しになることも多くあるでしょう。
そうなると、洗濯物に起こることはジメジメによる雑菌の繁殖です。
しかも、冬の洋服は厚手のものが多く、乾くのに時間もかかります。
長時間にわたって、雑菌が好む多湿の環境が続くので、冬の衣類は雑菌臭も増加するのです。
そこで活躍するのは、エアコンの風です。
エアコン乾燥のメリット
- 洗濯物を乾かしながら、部屋の加湿もできる
- 加湿でインフルエンザ予防ができる(インフルエンザウイルスは湿度に弱い)
- 乾燥機や除湿器などの余分な電力を使わないで済むので、家計にやさしい
- 加湿器いらずなので、加湿器から出てくるカビの問題がない
デメリット
- とにかく部屋が狭くなる、圧迫感、見苦しい
天気の良い日は外でカラッと乾かしたいものですが、そうはいかないのが冬の日常。
エアコンの他にも、サーキュレーターや除湿器などをうまく活用して、とにかくしっかり乾かし、雑菌の繁殖を阻みましょう。
今回のまとめ
冬はニオイを感じにくく鈍感になるため、洗濯を怠りがちです。
しかし、汗も皮脂もしっかり出ているので、着ていた衣類は汚れています。
洗濯で落としきれなかった汚れや皮脂は雑菌のエサとなり、不快なぞうきん臭を放ちます。
また、冬の洋服の中は、ジメジメ、ホカホカの雑菌が大好きな環境です。
雑菌が繁殖する前に、洗濯と乾燥方法を見直して、快適な冬を過ごしましょう。