- 振り返った瞬間、自分の頭皮のニオイにぞっとする
- 風が吹いたときに、頭皮のニオイがかぶさってくる
- その頭皮のニオイがなんとなく納豆臭い
そんな経験はありませんか?
まさか、自分の頭皮から納豆のニオイがするなんて、にわかに信じがたいですよね。
しかし、実際に頭皮から納豆のニオイはするのです。
今回は、頭皮を納豆臭くさせている3つの原因と、ニオイを軽減させる改善法をご紹介していきます。
健康な頭皮が納豆臭くなる3つの理由
毎日シャンプーはしているはずなのに・・・
頭皮に気になる炎症は見当たらないのに・・・
そんな毎日洗っている健康な頭皮でも、謎の納豆臭は発生します。
理由は次の3つです。
- イソ吉草酸によるもの
- モラクセラ菌によるもの
- ジアセチルによるもの
ひとつずつ見ていきましょう。
理由① イソ吉草酸によるもの
イソ吉草酸とは、足のニオイを発生させている原因物質です。
足のニオイは独特で、まるで納豆のようなニオイをしていますよね。
しかし、それもそのはず、実際に納豆にもイソ吉草酸はニオイを構成する成分として含まれているのです。
足の納豆臭いニオイは、足から出る汗や皮脂、角質などを足に存在する常在菌が分解して、イソ吉草酸が発生することで引き起こされます。
頭皮においても、一定の常在菌が増えすぎたり、バランスが崩れると、イソ吉草酸が発生して、納豆のようなニオイをかもし出すようになるのです。
理由② モラクセラ菌によるもの
モラクセラ菌とは衣類の生乾き臭や雑菌臭を発生させる菌です。
モラクセラ菌は湿った環境が大好きで、皮脂や汚れなどをエサに増殖し、その排泄物からぞうきんのような生乾き臭を発生させます。
私は夏場、シャツがびしょ濡れになるほど汗をかくので、着替えが必須です。
その際、汗で濡れた服はいったんビニール袋へしまいます。
そして、帰宅後洗濯のためにビニール袋から出すのですが、その時に納豆のようなニオイをもわ~んと醸し出しているのです。
高温多湿のビニール袋の中で発酵して、本当に納豆菌が発生しているんじゃないかと思うほどです。
調べた結果、そのニオイもモラクセラ菌によるものだとわかりました。
つまり、モラクセラ菌は納豆臭も発生させているのです。
しかし、モラクセラ菌は元々、人や動物の口や鼻などの粘膜にいる常在菌ですので、頭皮に存在するとは考えにくいです。
ただし、モラクセラ菌が付着したタオルで頭を拭いたり、帽子をかぶったとしたら、菌は頭皮にも移動してきてもおかしくありません。
そして、頭皮から汗と皮脂が分泌されれば、それをエサに繁殖して、納豆臭を発生させることでしょう。
理由③ ジアセチルによるもの
ジアセチルはミドル脂臭の発生源となる物質です。
ミドル脂臭とは30~40代の主に男性を悩ませる脂臭い体臭です。
ジアセチルは表皮ブドウ球菌などの皮膚常在菌が汗に含まれる乳酸を代謝・分解することで発生します。
そして、皮脂中の中鎖脂肪酸と混ざり合い、古いてんぷら油のようなミドル脂臭を生み出すのです。
実はこのジアセチル、納豆の香気成分にも含まれている成分なんです。
そして、頭皮には表皮ブドウ球菌が常在菌として存在していますので、汗をかけばそこに含まれる乳酸が分解され、ジアセチルが発生します。
頭皮から納豆のニオイがする条件がそろっていますね。
30代半ばを超えたあたりから、こんなことはありませんか? ● どこからともなく、古くなった天ぷら油のニオイがする ● 自分の近くにいる若者が、早く離れたそうな態度をとる ● 子供や妻から臭いと言われる ● 枕がやたらと臭い […]
これら3つの原因をもとに、頭皮から納豆臭がかもし出されることになります。
イソ吉草酸による納豆臭を軽減させる方法
イソ吉草酸による納豆臭は、頭皮の一定の常在菌が増えすぎたり、バランスが崩れることで発生します。
ではどうして、バランスが崩れるかというと、頭皮の洗いすぎが主な原因なんです。
頭皮には表皮ブドウ球菌やアクネ菌が住んでいて、皮脂や汗を分解して、脂肪酸を生成しています。
この脂肪酸のおかげで、皮膚表面は弱酸性に保たれ、バリア機能が正常に働くのです。
しかし、頭皮のニオイやべたつきが気になるからと、一日2回のシャンプーや大量のシャンプー液で洗ったりすると、頭皮の乾燥やフケの発生、皮脂の過剰分泌を引き起こします。
その結果、大量の皮脂とフケをエサに、黄色ブドウ球菌などの雑菌の繁殖やイソ吉草酸の発生を引き起こし、頭皮臭や納豆臭の原因となるのです。
頭皮臭や納豆臭を発生させないためには、
- シャンプーは一日一回、適量のシャンプー液で洗うようにしましょう
- 汗をかいたらこまめに拭き取るようにしましょう
モラクセラ菌による納豆臭を軽減させる方法
モラクセラ菌による頭皮の納豆臭は、タオルや帽子などに気を付けなければなりません。
モラクセラ菌は頭皮自体に住んでいるわけではなく、タオルや帽子を介して頭皮に移ってきていると考えられるからです。
モラクセラ菌は非常にしぶとい菌で、市販の洗濯洗剤や天日干しでは死滅することはありません。
しかし、熱には弱い性質をしているので、60度以上のお湯に浸せば、10~20分で死滅させることができます。
使っているタオルや帽子から生乾き臭や雑菌臭がするのであれば、それが頭皮にうつって納豆臭をかもしだす前に、熱湯につけてやっつけてしまいましょう。
また、モラクセラ菌は高温多湿を好みます。
汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。
ジアセチルによる納豆臭を軽減させる方法
30代以降になって、急に頭皮が納豆臭くなっているなら、ミドル脂臭を疑いましょう。
ミドル脂臭を発生させている犯人はジアセチルという物質です。
ジアセチルは汗に含まれる乳酸を表皮ブドウ球菌が分解することで発生します。
そのため、乳酸の発生を抑えることが、納豆臭抑制にもつながるのです。
汗に含まれる乳酸を減らそう
ジアセチルは汗に含まれる乳酸を表皮ブドウ球菌が分解することで発生しますので、乳酸を減らすのがポイントです。
汗をかく習慣がない人は、汗腺の機能が衰えており、べたべたした濃い汗をかきます。
その汗には乳酸やアンモニアなどが含まれており、それがニオイの元になるのです。
そのため、乳酸やアンモニアなどがあまり含まれていないサラサラ汗をかけるよう、汗腺を鍛える必要があります。
また、汗は分解される前に素早く拭き取るようにしましょう。
汗腺を鍛える方法
シャワーだけで済ませず、湯舟にも浸かるようにしましょう。
38℃くらいのちょっとぬるいくらいのお湯に浸かることで、じんわりと発汗してきます。
それを毎日続けると、徐々に汗腺が鍛えられ、汗の質も良くなっていきます。
冬は寒いので難しいですが、暖かい季節になったら半身浴も取り入れて、じんわり汗をかけるようにするといいですね。
激しい運動ではなく、じんわり汗がかけるくらいの軽い有酸素運動を取り入れましょう。
早歩きのウォーキングやなわとびがおススメです。
外でなわとびは恥ずかしい!という方は、お部屋の中でエアーなわとびはいかかですか?
私はコロナの緊急事態宣言が出た頃、部屋の中でひたすら飛んでいました。
縄を持っているふりをして飛び続けるだけで、じんわりどころか、がっつり汗をかいていましたよ。
頭皮は洗いすぎてはいけない
イソ吉草酸同様、頭皮は洗いすぎてはいけません。
古いてんぷら油のようなニオイのするミドル脂臭は、ジアセチルと皮脂が結びつくことで発生しますので、ニオイを抑えるためには皮脂の分泌も抑えなければなりません。
しかし、頭皮は体の中でも皮脂の分泌がナンバーワンに多い部位です。
そのため、シャンプー液をたくさん使ったり、洗浄力の高すぎるものを使いたくなりますよね。
しかし、それらの行為は、皮脂を過剰に取り除くことで乾燥を引き起こし、逆に皮脂が過剰に分泌されるため逆効果なのです。
揚げ物などを食べ過ぎない
食べ物の脂質は皮脂の分泌に直結します。
大好きだからと揚げ物などの油ものばかり食べていたら、皮脂の過剰分泌を招きますので、ほどほどにしておきましょう。
ただし、まったく食べないのは皮膚の乾燥を招きますので、バランスよく取り入れてくださいね。
見落としがちな対策法
頭のニオイの対策は、頭皮自体に注目しがちですが、実はそれ以外にも注目する点はあります。
次は見落としがちな対策法について見ていきましょう。
クシやヘアブラシを洗う
クシやヘアブラシは定期的に手入れをしていますか?
ずっとほったらかしの人は、一度ニオイを嗅いでみてください。
頭皮の皮脂が酸化したようなニオイがしませんか?
そのヘアブラシで髪をとくとどうなるか、想像すれば簡単ですよね。
クシやヘアブラシに付いているニオイだけでなく、雑菌も頭皮や髪の毛にうつり、見た目を美しくしているつもりが、実は汚しているようなものなのです。
【クシやヘアブラシの洗い方】
皮脂汚れに強い、弱アルカリ性の力を借りて、汚れを落としましょう。
- 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
- セスキ炭酸ソーダ
- 重曹
これらはすべて弱アルカリ性洗剤です。
アルカリ度の強さは
過炭酸ナトリウム > セスキ炭酸ソーダ > 重曹
となっています。
どれでもいいので、ひとつ用意します。
【用意するもの】
- 弱アルカリ性洗剤・・・大さじ1
- 40℃くらいのお湯
- 洗面器や手桶
洗面器でやるよりも、お湯の量も減らせます
【洗い方】
- 洗面器や手桶で、40℃くらいのお湯と弱アルカリ性洗剤を溶かします
- クシやヘアブラシを10~20分ほどつけ込み
- よく洗って、しっかり乾燥させます
洗面器も40℃くらいのお湯も入浴時に用意しやすいので、お風呂に入るついでにやるといいですね。
実際に洗ってみました
こちら、ずっと洗っていなかったヘアブラシです。
皮脂や汚れが固まって白くこびりついています。 汚いですね。
私は一番アルカリ度の高い、過炭酸ナトリウムを使って漬け込むことにしました。
洗面器に浸けた瞬間から、よごれなどが浮いてきましたよ。
20分後、こびりついていた皮脂などもきれいに落ちていました。
こすったりすることもなく、すすぐだけでこの落ち具合です。
過炭酸ナトリウムすごいです!
洗った後は、よくすすいで乾燥させましょう。
リンスやコンディショナーは地肌につけない
シャンプーの後につけるリンスやコンディショナー、トリートメントは髪表面をコーティングするシリコンなどの成分が入っているため、毛穴に塗ると、毛穴詰まりの原因になります。
毛穴が詰まると、雑菌の繁殖や頭皮トラブルにつながるので、リンス類をつけるときは、頭皮から5cmほど離してつけるようにしましょう。
すすぐ際もぬるぬる成分が残らないよう、しっかりすすいでくださいね。
口コミが良い頭皮臭対策商品
楽天市場やAmazonで買える頭皮臭対策商品をご紹介しますね。
「頭皮臭に効果があった」という口コミがあるものだけを厳選してみました。
コラージュフルフル プレミアムシャンプー
【商品の特長】
- 緑茶乾留エキスが頭皮にあるニオイを吸着して流しくれる
- 抗菌成分オクトピロックスが頭皮のニオイの発生を抑えてくれる
- 抗真菌ミコナゾール硝酸塩の力でフケ・かゆみを防ぐ
- これら3つの有効成分の働きで、頭皮臭を複合的に防いでくれる
- コンディショニング成分配合なので、シャンプーだけでOK(シャンプー後のコンディショナーで毛穴が詰まる心配がない)
【デメリット】
- 200mlのボトルで1本2000円前後するため、値段が高い
- コンディショナー不要ではあるものの、ギシギシになるというレビューあり
- 使っているうちに、再び頭皮が臭い出す人も・・・
本当に頭の臭いが気にならなくなり、洗髪できないときでも効果が長続きしています。
頭皮の臭いが気になっていました。加齢によるものです。ですが、こちらのシャンプーを使うと夕方になっても頭皮の臭いが気にならなくなりました。お値段気になりますが、臭いのストレスからは解放されました。すごいシャンプーです。
使ってみると、泡立ち、泡切れが良く、本当に夜まで臭わない!むしろお風呂に入れなかった日の翌日も臭わず頭皮はまるで前日にお風呂に入ったかのような感じで全くベトつきがありませんでした!
更年期に突入してから頭皮のニオイが気になり、フルフルプレミアムを使ってみたらニオイが消えました!違うシャンプーを使うとニオイが戻るので続けてみます!
悪いレビューは「値段が高い」「きしむ」というくらいで、総じて高評価が目立つ商品でした。
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頭皮中心主義
【商品の特長】
- 皮脂あぶらを吸着し絡めとってくれる、桐炭を配合している
- 昆布エキスが髪と頭皮を健やかに整えてくれる
- 頭皮のニオイだけでなく、ハリコシ復活にも期待できる
- シリコンフリー、無着色、無鉱物油、無防腐剤
- 1個30gで小さいが、約1ヵ月使用できる(髪の長さ、使用方法によって違いあり)
- 1個だと400円ほど(送料込み)だが、個数が増えるほどに割安になっていく
- 10個セット 1520円(送料無料)という安さ(2024年4月時点、楽天市場)
【デメリット】
- コンディショニング成分が一切入っていないため、洗い上りがギシギシする
子供が汗っかきで、頭皮の匂いが気になってました。
使い始めてすぐから夕方になっても匂いが気にならなくなりました!!
頭皮の油がスッキリ落ちるようで、オジサン臭が少なくなりました
ついでに洗顔もしているので、頬や鼻の毛穴の油もスッキリしてきました
家族で頭皮の臭いが気になってたので購入しました。
みんな頭皮がスッキリすると気に入っています。
臭いも全然気にならなくなりました!
ついでに足にも使ってみましたが臭いがなくなった気がします!
私は洗髪後にトリートメントをしていませんので、最初は洗い終わってからのゴアゴア感が若干気になっていましたが、1週間程で全く気にならなくなりました。
シャワーで流した時にギシっとしますが、ここでスッキリ感が実感できます
自分はトリートメントは使いませんが、それでも乾いた髪はサラっとするので気に入っています。
濡れてる時点で洗い上がりスッキリツルツル!でも、乾かすとカツラみたいにゴワゴワで扱いにくいです。ロングの髪にはコンデショナー必須ですね 。
洗うとゴワゴワしますが、コンディショナーをつければ大丈夫です。
「頭皮臭が気にならなくなった」という口コミの他に、
- 髪の毛がふんわりしてきた
- ハリが出てきた
- 薄毛が目立たなくなってきた
というものも多く見られました。
また、ギシギシゴワゴワになりやすいので、ショートヘアの人向けですが、ロングヘアの方もコンディショナーなどを併用すれば大丈夫のようです。
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まとめ
頭皮からどうして納豆のニオイがするのか。
それには3つの原因がありましたね。
- イソ吉草酸
- モラクセラ菌
- ジアセチル
それぞれにニオイを軽減させる対処法がありますので、自分の納豆臭の原因が思い当たる場合は、それに対する対処法を実践してみてください。
また、3つに共通して言えることは、
- 汗はこまめに拭き取る
- 頭皮は洗いすぎない
です。
分泌された汗が皮膚常在菌や雑菌に分解されて、納豆臭くなる前に、素早く拭き取るようにしましょう。
また、べたついた頭皮をスッキリさせたいからと、過剰に皮脂を取り除くことは、逆に皮脂の分泌を促してしまいますので、ほどよく落とす程度にしてくださいね。
市販のシャンプー剤にも、頭皮臭を抑えてくれるものがあるので、それらをうまく活用して、納豆臭を軽減させていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。