たまにお尻が焼けるような、熱いおならをすることはありませんか?
● 腐ったゆで卵のような異常な臭さで焦る
● 布団の中でした日には、数分間悶絶必至
そんな経験はありませんか?
でもどうして、普通のおならは匂いがしてもそれほど臭くないのに、
この記事では
- ふたつのおならのタイプ
- 熱いおならが臭い理由
- おならを臭くさせる要注意な食べ物たち
- 熱いおならが出る時の対処法
などについて深掘りしていきます。
おならにはふたつのタイプがある
まず、おならができる段階で
- 発酵タイプ
- 腐敗タイプ
に分けられます。
それぞれのタイプについて見ていきましょう。
発酵タイプ
基本的に臭くないのが特徴です。
発酵タイプのおならは大腸付近で善玉菌が炭水化物を分解した際に発生したガスです。
このガスの主成分は「二酸化炭素や水素、メタン」などの基本的に無臭の成分であるため、臭いがあまりしないのです。
主にイモ類や豆類を食べた時はこのタイプに当てはまります。
また、これらの食べ物を消化する際は、主に善玉菌が活躍してくれるのでおなら自体が臭くなりにくいのです。
腐敗タイプ
腐敗タイプはとにかく臭いのが特徴です。
主に肉類や乳製品などの動物性たんぱく質を食べたときに臭いニオイを発生させます。
これは大腸の中の細菌が、動物性たんぱく質を分解するときに発生させるガスが
インドール
スカトール
アンモニア
硫化水素
などの刺激臭を持つ成分が主成分となっているためです。
たくあんのような匂い
→メチルメルカプタンによるもの
ゆで卵や硫黄(温泉街)の匂い
→硫化水素のよるもの
特に硫黄系のにおいの場合、その臭さに気絶しそうになるものです。
動物性たんぱく質をたくさん食べた際に増えるのが、悪玉菌です。
肉などの消化しきれずに残った食べ物を悪玉菌は腐敗させてしまうため、臭いおならが発生してしまうのです。
【ふたつのタイプの違い】
発酵タイプ | 腐敗タイプ | |
匂い | あまり臭くない | たくあんみたいな匂い 硫黄(温泉街)の匂い |
原因となる食べ物 | イモ類 豆類 |
動物性たんぱく質 乳製品 硫黄化合物を含む食品 |
おならの主成分 | 二酸化炭素、水素、メタンなどの無臭なもの | インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素などの刺激臭を持つ成分 |
熱いおならが臭い理由
熱くないおならはただ単に臭いだけですが、熱く感じるおならはとにかく強烈なニオイを発します。
これは腸内で食べたものを消化・分解する際に、悪玉菌が増殖・活発化し、消化物を発酵・腐敗させているためです。
この時に腸内では熱が発生しているのです。
熱く感じているのは、気のせいではなく実際におならが熱いからなんですね。
例えば・・・
また、お酒を造るときにも麹菌が働いて発酵の段階で熱を発生させます。
これらと同様に、腸内でも増えすぎた悪玉菌によって、消化物が発酵・腐敗される段階で熱が発生しているのです。
さらに、熱と同時に腐敗臭もぽこぽこ生産される羽目に・・・
結果として、おならを熱く感じたり、悶絶するほどの悪臭を伴ったおならを出すことになってしまうんですね。
おならを臭くさせる要注意な食べ物たち
肉類や乳製品以外にも、おならを臭くさせてしまう食品たちがあります。
それは硫黄化合物が含まれている食品で、大量に食べるとおならにも影響が出ます。
硫黄化合物を含む主な食品
・玉ねぎ、ニラ、ラッキョウなどのネギ類
・キャベツ、大根、ブロッコリー、小松菜、ワサビなどのアブラナ科の野菜
・意外なところで、イチゴやメロン
特にアリシンに要注意
アリシンとは硫黄化合物の一種で、強い殺菌作用を持つ成分です。
特にニンニクに多く含まれており、他にも玉ねぎやニラ、大根、わさびなどにも含まれています。
このアリシンの殺菌作用により、
↓
善玉菌が減るので、残った悪玉菌が活発化する
↓
腸内環境が乱れ、下痢や便秘などを引き起こす
という悪循環が起こります。
特に悪玉菌が活発化することで、腸内の食べ物がどんどん腐敗されるため、臭いおならが量産される原因となるのです。
特にニンニクはたっぷり入れるとパンチが効いておいしくなるので、うっかり食べ過ぎてしまいますが、その量には気を付けたいですね。
にんにくの摂取量の目安(一日分)
・加熱した場合・・・2~3片程
※ アリシンは熱に弱い性質があるので、加熱すれば生よりも多めに食べれますよ。
熱くて臭いおならが出た時の対処法
熱いおならの原因は善玉菌の減少と悪玉菌の増加です。
そのため、減ってしまった善玉菌を摂取すればいいのです。
- ヨーグルトや乳酸菌飲料などの乳製品
- チーズや納豆、キムチなどの発酵食品
即効性は期待できませんが、これらを上手にとって善玉菌を補いましょう。
また、ヨーグルトはニンニクを食べすぎた場合にも有効です。
ニンニクを食べた後すぐにヨーグルトを食べれば、ニンニク臭い口臭や体臭の軽減につながったり、アリシンによって失われた善玉菌を補うことができますよ。
まとめ
お尻の穴が燃えるような熱いおならの正体は、悪玉菌によって作り出された熱でした。
動物性たんぱく質の食べすぎや、ニンニクなどに含まれるアリシンの作用によって悪玉菌が増えます。
その結果、腸内で悪玉菌が消化物を発酵・腐敗させ、熱が発生しているのです。
熱いおならが出たら、腸内で悪玉菌が増えすぎている証でもあります。
ヨーグルトや発酵食品を上手にとって、善玉菌を増やしていきましょう。
布団の中で熱いおならをして、悶絶する日が一日でも減りますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。