30代以降は女性も要注意!女性のミドル脂臭の原因と対処法とは

ミドル世代の女性

 

夫から古いてんぷら油のニオイがする

 

と嘆いている奥様方、実はあなたも同じニオイを発しているかもしれませんよ。

男性が醸し出すことが多いミドル脂臭ですが、実は女性からも発生するものなんです。

しかも女性の場合、女性ホルモンの影響で男性とは少々異なる理由で発生します。

 

この記事では、

  •  ミドル脂臭の基本情報
  •  女性がミドル脂臭を発生させる5つの理由
  •  ミドル脂臭を抑える対策法

などについてご紹介していきます。

原因と対策法を知って、ミドル脂臭を抑えていきましょう。

 

書いた人

 

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ミドル脂臭はどこからやってくる?

はてな

ミドル脂臭を引き起こすものは汗と皮脂です。

 

生成ステップ1:ジアセチルの発生

ミドル脂臭の原因物質はジアセチルという成分です。

ジアセチルは汗に含まれる乳酸を皮膚常在菌であるブドウ球菌が代謝・分解することで発生します。

ちなみに・・・

ジアセチルは発酵乳製品で生成されるニオイ成分で、食品添加物香料として使用されています。
例えば、チーズ風味のお菓子、マーガリンなどにそれっぽい風味を足すために添加されていて、すごく身近なものなんですよ。

チーズ系食品に添加される。

つまり、「結構臭い」ってことです。

 

生成ステップ2:中鎖脂肪酸と結合

そして、その「結構臭い」ジアセチルは皮脂中の中鎖脂肪酸と混ざり合います。

その結果、ミドル脂臭となるのです。

そのニオイはまるで古いてんぷら油のようなもの。

揚げ物もしていないのに、自分の体から古い油のニオイが醸し出されていたら、ショック以外のなにものでもないですよね。

 

ミドル脂臭発生プロセス

 

ミドル脂臭は女性からも発生する

ミドル脂臭を一番発生させているのは、30代半ば~40代半ばの男性です。

その理由は

  •  運動不足、食生活の乱れやストレスの多さで、汗に乳酸が多く含まれる
  •  皮脂の分泌量が多く、若い頃よりも皮脂がねばっこくなる

ためです。

 

しかし、これは実は女性にも当てはまること。

さらに女性は女性ホルモンが関係してくるので、特にミドル世代の女性は要注意なんです。

次の章では女性とミドル脂臭の関係をみていきましょう。

 

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ミドル世代の女性がミドル脂臭を発生させる5つの理由

顔が臭い気がする

 

女性がミドル脂臭を発生させる主な理由はこちらの5つ

  •  女性ホルモンの減少
  •  ホットフラッシュ
  •  汗をかきにくく、汗腺がおとろえている
  •  ストレスが多い世代
  •  食生活の乱れ

ひとつずつ見ていきましょう。

 

1:女性ホルモンの減少

女性は40代半ば頃になると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減って、男性ホルモンが優位になってきます。

女性ホルモンには皮脂の分泌や酸化を抑える働きがあるのに対し、男性ホルモンは皮脂を分泌させる働きがあります。

そのため、皮脂の増加とともにミドル脂臭の発生につながっていくのです。

 

2:ホットフラッシュ

一般的に45歳頃から女性は更年期障害が始まりますが、早い人では30代後半から始まる方もいます。

更年期障害の代表的なものにホットフラッシュという、突然顔や体が熱くなり、汗が噴き出す症状があります。

このホットフラッシュによる汗には乳酸がたくさん含まれているため、ミドル脂臭を強くさせるのです。

 

3:汗をかきにくく、汗腺がおとろえている

夏にエアコンの効いた室内で過ごしていると、どうしても汗をかきにくくなります。

また、運動不足だったり、入浴もシャワーだけで済ませていたら、汗をかく習慣がないため汗腺がおとろえてしまいます。

汗腺のおとろえは乳酸やアンモニアなどのニオイ物質を排出できず、いざ汗をかいたときに臭い濃縮した汗を出すことになりますので、ジアセチルの発生につながるのです。

 

4:ストレスが多い世代

30~40代の女性は仕事の他に、家事や育児、ご近所付き合い、町内会の出事、学校行事、PTAその他諸々、本当にやることが多く、ストレスの多い世代です。

そのストレスのもと出てくるのが、精神性発汗や緊張性発汗です。

これらの汗にはジアセチルを発生させる乳酸が大量に含まれているため、ミドル脂臭がきつくなるのです。

 

5:食生活の乱れ

日々の忙しさから外食が多くなったり、スーパーの揚げ物などのお惣菜をおかずにすることもあるでしょう。

しかしそうすると、自分が思っている以上に脂質や糖質を摂取していることになります。

脂質や糖質の過剰摂取は肌表面の皮脂量の増加を招くため、ミドル脂臭がきつくなりやすいのです。

 

これらの原因の元、ミドル世代の女性はミドル脂臭を発生させる可能性が高まります。

しかし、悲観する必要はありませんよ。

次はミドル脂臭を抑える対策法をみていきましょう。

 

ミドル脂臭を抑える方法5選

軽い運動

 

ミドル脂臭を少しでも抑える対策法はこちらの5つ

  •  食生活の見直し
  •  アルカリ性食品とクエン酸を摂る
  •  適度に汗をかく
  •  頭皮をメインに洗う
  •  首やえりあしも忘れずに洗う

取り組みやすいものから実践してみてくださいね。

ひとつずつ見ていきましょう。

 

1:食生活の見直し

皮脂の原料になるのは中性脂肪です。

中性脂肪は糖質や脂質をもとに作られますので、甘い菓子パンや和洋菓子、スナック菓子、インスタントラーメンなどの食べ過ぎには注意しましょう。

 

とはいえ、全く食べないというのは逆にストレスになってしまいます。

たまにはチートデーを作って、無理のない範囲で取り組んでくださいね。

 

2:アルカリ性食品とクエン酸をとる

体内を中性に戻すアルカリ性食品

食生活が乱れると体内が酸性に傾き、ミドル脂臭などの体臭の原因物質が作られやすくなります。

そこで、酸性に傾いた体内を中性に戻す必要があるのですが、その時に有効なのがアルカリ性食品です。

代表的なものは、梅干し、わかめなどの海藻類、大豆製品、きのこ類です。

 

特におすすめなのは梅干し。

梅干しには恐ろしいほどの効能がありますので、こちらの記事もご参照ください。

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乳酸を分解するクエン酸

酢の物などに含まれるクエン酸は、体内の乳酸を「水と炭酸ガス」に分解します。

皮膚上のブドウ球菌は、汗に含まれる乳酸を代謝・分解して「ジアセチル」を発生させます。

 

あせ子
あれ?
クエン酸もブドウ球菌も乳酸を分解しているよ

 

そう、クエン酸もブドウ球菌も乳酸を分解しているんです。

ただし、それぞれ作り出すのは違いますね。

クエン酸 →乳酸から「水と炭酸ガス」
ブドウ球菌→乳酸から「ジアセチル」

 

つまり、クエン酸を摂って、体内の乳酸を水と炭酸ガスに分解すれば、汗中の乳酸を減らすことができるのです。

そうすれば、皮膚上のブドウ球菌は分解すべき乳酸が少ないので、ジアセチルの発生も抑制できるということ。

 

クエン酸はお酢や梅干し、レモンなど酸っぱいものに含まれていますが、手っ取り早く摂取したいなら、こちらがおススメです。

私は毎日炭酸に入れて飲んでいます。

 

3:適度に汗をかく

汗をかく習慣がないと汗腺が弱り、いざ汗をかいたときに乳酸だけでなく、アンモニアなどのニオイ成分も含んだ質の悪い汗を出すことになります。

乳酸はジアセチルのもとになりますので、汗腺を鍛えて臭くない質の良い汗をかくようにしましょう。

 

ウォーキングや縄跳びなどの軽い運動だと体力もつきますが、続けるのが面倒ですよね。

そこでおススメなのは、入浴で汗をかくことです。

 

シャワーだけで済ませている方は、この機会に入浴を取り入れてみましょう。

40度くらいの熱めのお湯で半身浴をすると、じんわりと発汗してくると思います。

これを続けるうちに、徐々に汗腺が鍛えられて、乳酸の少ない質のよい汗をかけるようになりますよ。

 

また、日々の生活のストレスを減らすことは難しいと思いますが、軽い運動をしたり入浴で汗をかくことは、ストレス発散や気持ちのリフレッシュにもつながります。

無理のない範囲で取り入れていきましょう。

 

4:頭皮をメインに洗う

ミドル脂臭は頭皮が一番強くニオイを発生させます。

ですので、頭皮を中心にしっかりとシャンプーしてあげましょう。

 

【シャンプーのやり方】

  1.  ブラッシングする
  2.  シャワーで念入りに予洗い
  3.  頭皮を中心に洗う
  4.  よくすすぐ
  5.  頭皮以外にトリートメント
  6.  しっかり乾燥させる

 

 ブラッシング

髪の毛が長い方は、ブラッシングをして汚れやほつれを取り除きましょう。

 

② シャワーで念入りに予洗い

シャワーをかけるだけでも、大部分の汚れは落ちます。
シャンプーの泡立ちが格段に良くなりますので、まずはしっかりと予洗いしましょう。

 

③ シャンプーでしっかり頭皮を洗う

適量のシャンプー液を泡立てて、頭皮をマッサージするように洗いましょう。
頭皮をもむことで、詰まった皮脂も浮き出やすくなります。

皮脂が多いと泡立ちが悪く、一回だけでは皮脂や汚れが落としきれません。
その場合は、1回目よりも少なめのシャンプー液で2回目のシャンプーをしましょう。

※ 皮脂が全部落ちるほど洗うのは頭皮の乾燥を招き、さらなる皮脂分泌を招きますのでご注意ください。

 

④ よくすすぐ

シャンプー剤が残っていては、フケやかゆみなど頭皮トラブルの原因になりますので、しっかりとすすいでください。

 

⑤ トリートメントをつける

必要な方は髪の毛だけにトリートメントをつけましょう。
頭皮につけると、毛穴詰まりを招き頭皮臭を悪化させますので、くれぐれもつけないように。

 

⑥ しっかり乾燥させる

最後はタオルドライとドライヤーによる乾燥です。
生乾きでは雑菌臭の元となりますので、時間がかかってもしっかり乾かすようにしましょう。

高温の風をあてるとやけどをするおそれもありますので、熱風ではなく温風で乾かしてくださいね。

 

 ワンポイント

シャワーヘッドで皮脂の落ち方が変わります。

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5:首やえりあしも洗う

ミドル脂臭の発生源は主に頭皮ですが、首やえりあしも忘れてはいけません。

皮脂分泌の激しい頭部と背中に挟まれた箇所なので、首やえりあしもミドル脂臭の発生源となります。

たっぷりの泡でやさしくていねいに洗ってくださいね。

 

これらの対策を駆使して、ミドル脂臭の発生を抑えていきましょう。

 

ミドル脂臭にはフラボノイドが有効

正解

ミドル脂臭をもたらす原因物質がジアセチルであることを突き止め、そのニオイを「ミドル脂臭」と名付けたのは男性化粧品トップメーカーである「マンダム」さんでした。

マンダムさんはミドル脂臭にフラボノイドが有効ということを発見され、シャンプーなどの対策商品を販売されています。

ドラッグストアなどでも市販されていますので、探してみてくださいね。

 

 

マンダム・薬用スカルプデオシャンプーの口コミ

40代・女性(楽天市場より)

以前から主人が使用しています。こちらにしてから体臭が軽減されているので手放せません。


40代・男性(楽天市場より)
こちらに商品を使用するようになってから、枕につく匂いが軽減していて効果あり。

リピート購入決定です。

 

【悪い評価】

  •  乾燥肌の男性には不向きかも
  •  使い始めは良かったが、耐性がついているのか枕の香りが復活している気がする
  •  洗浄力が強すぎて逆に頭皮がオイリーになりました

使っているうちに、頭皮も慣れてくるのか、ニオイが復活したという評価もありました。

また、洗浄力の高さから、逆に皮脂が分泌されてしまうという事例もあるようですね。

まとめ

 

てんぷら油のような不快なニオイを醸し出すミドル脂臭は、男性だけではなくミドル世代の女性も要注意のニオイです。

女性の場合、女性ホルモンの減少にともない男性ホルモンが優位に立ち、皮脂の分泌が活発化することが主な原因です。

減少していく女性ホルモンを食い止めることは難しいですが、食生活の見直しや汗腺を鍛えることで、ミドル脂臭を抑制することはできます。

また、フラボノイドが有効ということもわかっていますので、市販のボディソープやシャンプーを活用して、ミドル脂臭を抑制していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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