洋服を長期保管していると、なぜか黄色いシミができていることがありませんか?
せっかく着ようとしたのに、黄ばみが恥ずかしくて着ることができないですよね。
普通に洗濯しても落ちないことがほとんどで、お気に入りの洋服だとなおさらショックも大きいです。
捨てるのはもったいないので、どうにかして黄ばみを落とす方法がないかと検索しますが、いろいろな方法がヒットして、一体どの方法で洗えば一番黄ばみが落ちるのかわかりません。
そこでこの記事では、洋服の黄ばみを落とす方法でたくさんヒットする
- 重曹と食器用洗剤を混ぜたペーストで落とす方法
- 酸素系漂白剤へのつけ込み
のどちらが黄ばみを落とせるのかを検証してみたいと思います。
黄ばみはどうしてできるの?
そもそも、どうして洗濯して保管していた洋服が黄ばんだり、シミができたりするのでしょう。
それは
なんです。
しっかり洗濯したつもりでも、繊維の奥には落としきれなかった汗や皮脂汚れが付いたままです。
それをそのままにしておくと、やがて酸素と触れ合って酸化され、変色してしまうのです。
そのため、黄ばみやシミが出現しやすいのは、
- 首が触れるえり周辺
- 脇
- 背中
- 手が触れるそで周り
が多いのです。
我が家の黄ばんだYシャツのスペックがすごかった
検証するにあたり、家中探して、黄ばんだYシャツを見つけました。
しかし、たった一着だけ。
この一着で複数の洗濯方法を試すのは、不可能です。
そこで、一番効き目がありそうな、重曹&食器用洗剤ペーストをはじめに試してみることにしました。
その前に、まずは唯一見つけた黄ばんだYシャツのご紹介です。
黄ばみYシャツのスペック紹介
このYシャツは軽く5年は放置されていて、黄ばみも熟成されています。
写真ではわかりにくいですが、黄ばみというより、茶ばみです。
えり元だけでなく、そでもしっかり茶ばんでいて、全体的にも薄汚れた感じです。
まとめると、
- えり元、そで部分が激しく黄ばんでいる
- 全体的に薄汚れている
- 軽く5年は放置された汚れである
※ ちなみにシャツの持ち主はワキガ体質ではなく、脇部分は黄ばんでいません。
結構、手ごわそうなスペックをしていますね。
5年以上放置された黄ばみ汚れなので、熟成されていて簡単には落ちなさそうです。
【第1回戦】黄ばみvs重曹&食器用洗剤ペースト
手ごわい黄ばみ汚れなので、一番効きそうなこの方法からやってみます。
対戦相手の準備
【用意するもの】
- 重曹・・・適量
- 食器用洗剤・・・重曹がペーストになるくらい
- いらない歯ブラシ
- つけ置き用のバケツなど
【洗い方】
- 適量の重曹と食器用洗剤を混ぜて、混合ペーストを作る
- 歯ブラシで黄ばみの気になる箇所へ塗り込み、1時間以上放置
- 黄ばみが残っていたら、つまみ洗いをおこなう
- 最後は洗濯機で洗い、すすぎは2回おこなう
食器用洗剤・・・油汚れもなんなく落とす
このふたつを混ぜて、黄ばみ落としペーストを作ります。
これで、頑固な黄ばみもなんなくとれるはずです!
【実況】 黄ばみが手ごわい
③補足:ペーストをえり元の黄ばみ部分に塗り込みましたが、水分が生地に吸い取られ、重曹がぼそぼそになりました。そのため、水を加えながらのばしていくことに。
④補足:黄ばみが広範囲でありシャツ全体も薄汚れていたため、塗り込みではらちが明かず、つけ置きしました。その際もシャツが浸るよう、水を適量加えていきました。
歯ブラシで黄ばみ部分をこすったり、手でつまんで揉み洗いをした結果、水は薄汚れていきましたが、黄ばみは頑固すぎてたいして落ちず・・・。
【検証結果】 黄ばみの勝利
3時間つけ置きしましたが、こすってもつまみ洗いをしても、黄ばみの落ち方はイマイチだったので、そのまま洗濯機で洗い完了。
ある程度の効果は確認できた
我が家の黄ばみシャツにはあまり効果はありませんでしたが、水が薄汚れていたのを見る限り、ある程度の汚れは落ちていたようで、全体的な薄汚れた感じはだいぶ取れました。
そのため、重曹&食器用洗剤ペーストは
と思われます。
我が家のシャツは黄ばみが濃いのと、熟成度合いが激しかったようです。
【第2回戦】黄ばみvs酸素系漂白剤
前回、重曹&食器用洗剤ペーストに圧勝した黄ばみシャツを今回こそやっつけたいと思います。
今回対戦するのは、過炭酸ナトリウムこと、酸素系漂白剤です。
酸素系漂白剤は色柄物にも使える漂白剤で、50℃くらいのお湯に溶かすことで、効果を最大限に発揮してくれます。
果たして、どちらが勝つのでしょう。
対戦相手の準備
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤・・・1リットルにつき小さじ2杯ほど
- 50℃くらいのお湯・・・シャツが浸るくらい
- つけ置き用のバケツなど
【洗い方】
- バケツに50℃くらいのお湯と酸素系漂白剤を入れ、溶かす
- 黄ばみシャツを1時間以上つけ置きする
- 洗濯機で洗い、すすぎは2回おこなう
これで落ちなければ、もう打つ手はありません。
【実況】つけ置き中は目に見える変化はない
黄ばみが強敵すぎるので、少々手荒な条件で行いました。
- 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を3倍量使用
- ビニール袋をかぶせて保温
- 20時間という長時間放置
● 本来であれば、1リットルにつき、小さじ2杯ほどでいいのですが、黄ばみが古くて濃いため、酸素系漂白剤の量を3倍くらいに増やしてお湯に溶かしました。
● 温度がすぐに下がるのを防ぐために、バケツにビニール袋をかぶせ、保温しながら放置。
● ほったらかすこと、約20時間。
洗浄液はたいして濁っておらず、きれいなままです。
そのまま他の洗濯物と一緒に、つけ込み液ごと洗濯しました。
【検証結果】 95%の黄ばみ除去に成功
洗濯が終わり広げてみると、
問題のえり元は少し黄ばみが残っていましたが、ぼんやりと薄くなっており、着用しても目立たないくらいになっていました。
【結論】 酸素系漂白剤はすごい
今回の検証結果
ただ、最初に重曹&食器用洗剤ペーストで洗ったことで、あらかたの汚れが落ちたのがよかったのかもしれません。
もしも、初めから酸素系漂白剤を使っていたら、余分な汚れに洗浄力を奪われ、黄ばみまでは落ちなかった可能性もあります。
当たり前ですが、黄ばみ汚れは放置しないほうがいいです。
放置すればするだけ黄ばみの熟成度も上がります。
今回の黄ばみは繊維にこびりついて熟成され、非常に落ちにくくなっていました。
黄ばみに気づいたら、落ちにくくなる前に落としてしまいましょう。
まとめ
今回は衣類についた頑固な黄ばみを落とす実験をして、
重曹&食器用洗剤ペースト
酸素系漂白剤
のどちらの方法が最適か検証してみました。
結果は、
という方法が一番効果的だとわかりました。
とは言え、約20時間つけ込んでも、(主観で)95%までしか黄ばみは落ちていなかったので、黄ばみは時間がたつと、落ちにくい上に手間も時間もかかるようになることがわかりました。
黄ばみがついたら、熟成されて落ちにくくなる前に落とすことを心がけましょう。
この記事が、少しでも黄ばみ落としの参考になれたなら、うれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。