マスクをつけて時間が経つと、マスクの中が異様に臭く感じることはありませんか?
自分が発しているニオイなのに、びっくりするほど臭いことがある
臭すぎて、具合が悪くなることもある
人の顔が近づくと、ニオイが漏れていないかハラハラする
特にお昼から夕方にかけて、さらにニオイがきつくなる
だけど、何がこんなに臭くさせているのかがわからない
そんな人はこの記事を読めば、マスクのニオイを軽くすることができるはずです。
実はマスクは臭くなる要素がてんこ盛りなので、臭くなるのは当たり前。
しかし、きちんと対策を取ればニオイを最小限に抑えることは可能です。
この記事では
- マスクの中を臭くさせる5つの原因
- 皮脂の分泌を加速させるもの
- 顔の皮脂臭を悪化させる3大要素
- マスク内のニオイを効果的に減らす対策法
などについて深掘りしていきます。
マスクの中が臭くなる5つの原因
気づけば臭くなっているマスクの中。
どうしてあんなに臭くなるのか、実はこんなにたくさんの原因があるんです。
- 顔の皮脂
- 口臭
- 唾液
- 呼気中の細菌
- マスク自体のニオイ
ひとつずつ見ていきましょう。
1:顔の皮脂によるもの
顔は皮脂の分泌が盛んなため、皮脂臭いニオイが発生します。
顔で皮脂臭が発生する原因は
顔が臭くなるとマスクの中にニオイが充満するため、ニオイをダイレクトに感じることになり、とっても不快です。
また、分泌されたばかりの皮脂はほぼ無臭ですが、脂質やタンパク質などの成分で構成されているため、皮膚常在菌にとっておいしいごはんとなります。
食べた後は排泄物を出しますが、その時に発生するガスもニオイの一因となるのです。
2:口臭によるもの
口臭がある場合も、マスク内にニオイが充満します。
自分が発している口臭とは言え、ずっと嗅がなくてはならないのはまるで拷問のようです。
口臭を強くするものは、
- 歯磨きをしていない
- 歯磨きをしていても不十分で、口内に食べかすが残っている
- 朝食を抜いている
- 口呼吸になっている
- にんにくなどのニオイの強い食べ物
- タバコやアルコール
- 胃腸の調子が悪いなどの体調不良
などがあります。
弱いニオイであればマスク内で収まるでしょうが、強いニオイであれば、マスクの繊維をすり抜けて他の人にも嗅がせてしまうことになりかねません。
口臭対策は必須で行いたいものです。
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3:唾液によるもの
くしゃみをするとたくさんの唾液が飛散します。
話すときにも、テンションが上がったり興奮すればツバが飛ぶものです。
それらをマスクはすべて受け止めます。
唾液にはたくさんの酸素が含まれているから、
唾液が多いと嫌気性菌はあんまりいないんですよ。
無意識に口が開いてしまうよ。
口呼吸になるから、口の中はカラカラだよ。
嫌気性菌が増殖して口が臭くなるんだよ。
そのため、
マスクをしていると嫌気性菌が増えやすく、口が臭くなりやすいのです。
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4:呼気中の細菌によるもの
口の中には細菌がたくさん生息していて、呼気を通して空気中に放出されます。
しかし、マスクをしていると、呼気から放たれた細菌たちはマスクの中にとどまります。
しかもマスクの中は呼気と体温により、高温多湿の蒸れ蒸れ状態で、細菌が大好きな環境です。
そのため、マスク内に充満した細菌によって、ニオイが作り出されるのです。
ワンポイント
それは、唾液による自浄作用が働いて、口の中が清潔に保たれているからなんです。
5:マスク自体のニオイ
使い捨てマスクの代表格である不織布マスクの原料は、主にプラスチックでポリエステルやポリプロピレンなどの化学繊維をもとに作られています。
鼻に密着するマスクだと化学繊維特有のニオイをダイレクトに感じることになり、ニオイに敏感な人はそのニオイが気になるのです。
これらの原因が重なって、マスクの中は
が入り混じって、ニオイの大渋滞が起きています。
中でも顔の皮脂臭は皮脂の分泌が多くなればなるほど、ニオイの度合いも強まります。
次は皮脂の分泌を加速させるものを見ていきましょう。
皮脂の分泌を加速させるもの
皮脂は黙っていても出てきますが、皮脂の分泌をさらに促す要素がいくつもあります。
- 乾燥状態
- ホルモンバランスの乱れ
- 睡眠不足やストレス
- 肉や乳製品などの動物性脂肪の摂りすぎ
- マスク
ひとつずつ見ていきましょう。
乾燥状態
皮脂には外敵からお肌を守ろうとするバリア機能があり、ほどよく皮脂が分泌されているのですが、乾燥すると肌を乾燥から守ろうと自己防衛反応を起こし、皮脂を過剰に分泌させてしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
女性は排卵後から生理前にかけて、女性ホルモンの一種「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が増えます。
これには皮脂の分泌を促す働きがあるため、生理前になるとニキビができたり顔がテカテカになりやすいのです。
睡眠不足やストレス
睡眠不足は自律神経に影響を及ぼし、皮脂腺の働きを活発化させるため、皮脂が過剰に分泌されます。
また、ストレスは体の酸化を加速させる活性酸素を発生させます。
その結果、過剰分泌された皮脂がどんどん酸化され、古い天ぷら油のようなニオイを顔がさせるようになるのです。
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肉や乳製品などの動物性脂肪の摂りすぎ
肉や乳製品ばかり食べていたり、お菓子の食べ過ぎなど、食生活の乱れが皮脂の分泌を加速させます。
ビタミンB2やビタミンCなどのビタミン類には過剰な皮脂分泌を抑える働きがありますので、効率よく摂取できるようバランスの良い食事を心がけましょう。
ビタミンB2を多く含む食品
ビタミンCを多く含む食品
マスク
マスクをつけていると、自分の吐く息でどうしても蒸れてしまいます。
しかも、顔からの体温もありますのでマスクの中は高温多湿状態となり、皮脂と汗の分泌が促進されてしまうのです。
また、肌にマスクが触れる刺激で、皮脂が過剰分泌されることも考えられます。
このように、皮脂を過剰分泌させる要素はたくさんあるんです。
次は、その皮脂のニオイをさらに悪化させるものを解説していきます。
皮脂のニオイを悪化させる3大要素
分泌されたばかりであれば皮脂自体にニオイはありませんが、空気に触れて酸化されたり、皮膚常在菌によって分解されるとニオイを発するようになります。
さらに、以下の3つによってニオイは悪化します。
- マスク
- 香料入りの化粧品
- 洗い残した皮脂
ひとつずつ見ていきましょう。
1:マスクが皮脂のニオイを悪化させる
マスクはニオイを覆って隠してくれそうですが、実は逆で悪化させます。
顔がむき出し状態であれば、余分な皮脂はティッシュで拭き取ってゴミ箱に捨てますよね。
しかし、マスクをしていると皮脂はマスクに付着したり、吸い取られます。
つまり、ティッシュに置き換えると、
そして、その皮脂やメイク汚れは酸化したり、皮膚常在菌によって分解され、顔のニオイとなってマスクの中で充満するのです。
2:香料入りの化粧品がニオイを悪化させる
化粧下地やBBクリーム、ファンデーションなどの化粧品には香料の含まれたものがたくさんあります。
単体であれば気にするほどのニオイではありませんが、顔の皮脂臭と混ざり合うことで、何とも言えない不快な複合臭となります。
3:洗顔時に残った皮脂が悪化させる
朝は時間が限られています。
時間をかけたくなかったり面倒くさいの一心で、適当に洗顔したり水だけで済ませていたら、顔の汚れはほとんど落とされていません。
特にTゾーンは皮脂の分泌量が多いため、洗顔をしても2~3時間後には皮脂量も元に戻ります。
たとえ夜にメイクを落とし、洗顔料でしっかり洗っていても、翌朝までにたくさんの皮脂や汚れ、汗が蓄積されているのです。
それをそのままにして日中過ごせば、皮脂臭が悪化するのは目に見えています。
これらの3大要素が相まって、ただでさえ臭い皮脂臭がマスクの中ではさらに悪化してしまいます。
次はそれを食い止める対策法をご紹介していきますよ。
マスク内のニオイを減らす対策法5選
マスクの中は皮脂臭や化粧品のニオイ、口臭などが折り重なってニオイの大渋滞を起こしています。
次は少しでもニオイを減らす方法を見ていきましょう。
対策法はこちらの5つ
- 朝からクレンジングをおこなう
- 余分な皮脂を吸い取る
- 無香料の化粧品を使う
- 口臭ケアをおこなう
- マスクスプレーを使用する
ひとつずつ見ていきましょう。
1:朝からクレンジングをおこなう
寝ている間もたくさんの皮脂が分泌されています。
洗顔料だけでは毛穴の奥に詰まった皮脂が落としきれず、残った皮脂が酸化することでニオイの原因となります。
しかし、朝は忙しくて顔を洗うことに時間をかけていられません。
そこでおススメなのが、クレンジングウォーターで洗うことです。
クレンジングウォーターの利点は何よりも時短になること。
オイルクレンジングやバーム系のクレンジングではなじませるのも、洗い流すのも時間がかかってしまいます。
しかし、クレンジングウォーターは顔になじませる時間も、すすぐ時間もあっという間ですので、かなりの時短になりますよ。
【洗い方】
- クレンジングウォーターをワンプッシュ手の平に出す
- 手に広げそのまま顔全体にのせるだけ
- ぬるま湯で洗い流して、普段通り洗顔をします。
※ 最初に顔は濡らしません
※ なじませたり、こすったりしなくてOKです
これだけで、毛穴に入り込んでいた皮脂も浮かし出せるため、ニオイの改善につながります。
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水で洗うと毛穴がきゅっと締まるため、毛穴に詰まった皮脂を落とすことができません。
毛穴がゆるむように、洗顔時は35℃くらいのぬるま湯を使用しましょう。
熱いお湯で顔を洗うと、必要な油分まで落としてしまい肌が乾燥し、逆に皮脂の過剰分泌を招きます。
洗顔後はしっかり保湿をして、皮脂の過剰分泌を防ぎましょう。
マスクをつけると、つけていない時よりも皮脂の分泌が活発化するので、保湿はべたつかない程度に軽くで大丈夫です。
2:余分な皮脂を吸い取る
マスクで隠れていても、分泌された皮脂はできる限りティッシュでオフしましょう。
拭き取らなければ、マスクに付着したり吸い取られて、マスクが臭くなる原因になります。
みんなの前でマスクをはずして皮脂を拭き取るのは難しいでしょうから、トイレに行った際にトイレットペーパーでこっそり皮脂を拭き取るのがおススメです。
くれぐれもこするのではなく、押さえる程度にしてください。
トイレットペーパーが程よく皮脂を吸い取ってくれますよ。
ワンポイント
そうすると、余計に皮脂を分泌させてしまうので、ティッシュのほうがおススメです。
3:無香料の化粧品を使用する
香料ありの化粧品がニオイを悪化させるのであれば、無香料の化粧品を使用しましょう。
皮脂臭は時間の経過とともに強くなりますが、
皮脂臭だけでなく口臭などと混ざっても悪臭になるので、使用を控えたほうが得策です。
不快臭の原因がひとつ消えますので、ニオイがだいぶ改善されます。
4:口臭ケアをおこなう
口臭がキツイ場合はそのニオイと顔の皮脂臭が混ざり合って、複雑な悪臭と化します。
歯みがきやマウスウォッシュと同時に、舌についた汚れである「舌苔」も舌磨きで除去し、口内を清潔に保ちましょう。
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5:マスク用スプレーを使用する
マスクに直接スプレーしてアロマの香りで気分をリフレッシュさせてくれるものがあります。
マスクの外側からシュッと吹きかけるだけで、マスクが良い香りに包まれます。
抗菌・除菌効果もあるので、呼気中の細菌やマスク内のツバのニオイも軽減してくれそうですね。
顔の皮脂やメイク汚れをティッシュで吸い取っても、マスクに皮脂などが付いたままでは、雑菌の繁殖やニオイのさらなる発生は防げません。
マスクがたくさんあるのであれば、一日に数回交換するのが理想です。
そして、この方法が何より一番手っ取早く、効果的でもあるのです。
これら5つの対策法を駆使して、臭くないマスク生活を目指しましょう。
まとめ
コロナが5類に変更されて、マスクをしなくてもいい世の中になりました。
しかし、冬場は感染症から身を守ったり、保湿の目的でマスクを使用する機会もまだまだありますね。
また、花粉症やアレルギー性鼻炎の方は一年中マスクを手放せない方もいますし、マスク生活に慣れて素の顔をさらけ出したくないという人もいますよね。
なるべく顔はマスクで隠したい・・・
しかし、気になるのはマスクの中の不快なニオイ。
ニオイが強ければ強いほどマスクの外にも漏れていそうで、人の顔が近づくのがこわくなります。
今回ご紹介した対策法で、少しでもマスクの中のニオイが軽減されますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。