30代半ばを超えたあたりから、こんなことはありませんか?
● 自分の近くにいる若者が、早く離れたそうな態度をとる
● 子供や妻から臭いと言われる
● 枕がやたらと臭い
これらの原因、実はミドル脂臭かもしれません。
ミドル脂臭は、加齢臭の年代よりも若いミドル世代の男性が主に発生させています。
加齢臭はおじさんを代表するニオイですが、そのニオイはマイルド。
それに対して、ミドル脂臭は強烈な個性を持ったニオイなんです。
その強烈さ故、女性陣からは大不評のこのニオイ。
ほったらかしでは、スメルハラスメントだと言われるかもしれません。
でも、ミドル脂臭についてきちんと知識があれば、そんなに恐れることはないニオイです。
対策法もあるので最後まで読んで、ミドル脂臭を乗り越える術を身につけていきましょう。
この記事では、
- ミドル脂臭の基礎知識
- セルフチェック方法
- ミドル脂臭を弱くする対策法
などについてご紹介していきます。
\\ミドル脂臭対策もバッチリ//
皮脂をしっかり落としてくれる魔法のシャワーヘッド
ミドル脂臭って何?
古い油のようなニオイ
天ぷらや揚げ物に何度も使用した油を思い浮かべたら、イメージしやすいでしょう。
後頭部や首の後ろを中心に、皮脂の分泌が激しい箇所で発生します。
むき出し状態ですので、ニオイも隠せませんね。
ミドル脂臭の発生プロセス
まず、ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルが生成されます。
ジアセチルは汗に含まれる乳酸が、頭皮に住む常在菌の一種「黄色ブドウ球菌」と「表皮ブドウ球菌」によって、代謝・分解されることで発生します。
そのニオイはお酢の主成分である酢酸の100分の1の量でもニオイを感じられるほど。
つまり、
ということなのです。
その臭い物質がさらに、皮脂臭の元となる中鎖脂肪酸と混ざり合って、ミドル脂臭となるのだからニオイは強烈です。
加齢臭よりも不快感があるため、ニオイに敏感な女性陣から大不評の体臭と言われています。
チーズ味のお菓子とかに風味付けとして使われてるんです
ワンポイント
例えば、マーガリンであったり、バターやチーズ風味のスナック菓子などに、それっぽいフレーバーを付けるために香料として使われているんですよ。
ミドル脂臭のセルフチェック方法
自分のニオイは常に嗅いでいるため、たとえミドル脂臭を発していたとしても気づきにくいものです。
しかし、気付かなければずっと対策もとれず、周りに「臭い人」と思われかねません。
スメハラと言われないためにも、自分からミドル脂臭が出ていないか、セルフチェックしていきましょう。
方法その① 枕のニオイを嗅いでみる
枕は頭皮との接触時間がきわめて長いアイテムです。
就寝中の頭皮の脂やニオイが染み込んでいますので、クンクンしてみてください。
どうですか?古いてんぷら油のようなニオイはしますか?
強烈な皮脂臭がしたなら、ミドル脂臭を醸し出しているということでしょう。
何日も使っているカバーやタオルであれば、数日分の汚れや皮脂が蓄積されているので、正しく判定できません。
方法その② 指で頭皮を直接こすって、臭ってみる
髪の毛の上からではなく、直接頭皮をこすってください。
指に脂が付いて強烈な皮脂臭がしたら、ミドル脂臭ほぼ確定です。
次に紹介する方法で対策していきましょう。
ミドル脂臭を弱くする対策法
ミドル脂臭を完全になくすことは不可能です。
なぜなら、汗は自然とかくものですし、皮脂だって止めることはできないからです。
しかし、ニオイを少しでも弱めることは努力次第でいくらでもできます。
対策法は次の5つ
- シャンプーの仕方を見直す
- 襟足・首も念入りに洗う
- 食生活を見直す
- 適度に運動し、汗をかく
- 衣類も清潔にする
実践しやすいものからやってみてください。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1:シャンプーの仕方を見直す
短時間で適当にシャンプーを終わらせていませんか?
ミドル脂臭に悩む頭皮は、
としています。
頭皮のあぶらは簡単なシャンプーでは落としきれないほど、しぶといものになっているのです。
頭皮の臭いに特化した高評価洗髪石けんはこちら↓
ミドル脂臭に効くシャンプー方法
【手順】
- お湯で整髪料や皮脂、汚れをある程度流す
- 1回目のシャンプー
- 2回目のシャンプー
- しっかりすすぐ
一回目のシャンプーであぶらを落とす
ミドル脂臭が発生している頭皮はあぶらぎっとりです。
シャンプー1回だけでは、しっかりと汚れを落としきれません。
必ず2回セットで行いましょう。
まずは、1回目のシャンプーで、皮脂や汚れを落としていきます。
あぶらのせいで泡立ちが悪いでしょうが、あらかたの皮脂はここで排除できます。
2回目のシャンプーで頭皮をマッサージ
1回目で皮脂が落ちていれば、2回目は泡立ちが良いはずです。
たっぷりの泡で、地肌をもむように優しくマッサージしながら洗ってください。
頭皮をマッサージすることで、毛穴に詰まった皮脂汚れも浮き出やすくなります。
※ くれぐれも、爪を立ててゴシゴシ洗わないでくださいね。
頭皮が傷つき、フケや炎症の元になりますよ。
しっかりすすぐ
最後はしっかりすすいでください。
シャンプー成分が残っていると、かゆみやフケ、炎症の元になりますので、地肌がキュキュットなるまで行いましょう。
※ コンディショナーは頭皮に付くと毛穴詰まりを引き起こしかねませんので、されなくても大丈夫です。
生乾きだと、もっと臭くなるんです
生乾き状態の頭皮は、体温と水分で雑菌が好む高温多湿の環境となり、雑菌が大繁殖します。
つまり、雑菌臭とミドル脂臭との相乗効果で、さらにニオイが悪化する羽目になるのです。
そうならないために、タオルドライをしっかり行い、できればドライヤーで乾燥させましょう。
ただし、ドライヤーを使われる際は、高温に注意してください。
髪の毛を傷めるだけでなく、頭皮の軽いやけどから頭皮トラブルを引き起こしますので注意が必要です。
2:襟足、首も念入りに洗う
襟足や首の後ろもしっかり洗いましょう。
皮脂の分泌が激しい箇所ですので、適当に洗っただけではきれいになりません。
たっぷりの泡でやさしく、ていねいに洗ってミドル脂臭の発生を少しでも阻止しましょう。
3:食生活を見直す
食べたものは体内を巡り、汗や皮脂に影響を及ぼします。
油っこいものや糖分たっぷりのものはおいしいですが、やはり体臭を悪化させる元となります。
ミドル脂臭対策で取り入れたいのは以下の3つ
- アルカリ性食品をとる
- クエン酸を摂取する
- バランスの良い食生活を心がける
ひとつずつ見ていきましょう。
アルカリ性食品をとる
食事によって体内が酸性に傾くと、ミドル脂臭などの体臭の原因物質が作られやすくなります。
酸性に傾いた体を中和させるためには、アルカリ性食品を摂ることが有効です。
主なアルカリ性食品は
の多くの野菜類が挙げられます。
特に梅干しは他にも効能もりだくさんなので、おススメです。
「梅はその日の難逃れ」 という ことわざを知っていますか? 梅干しを朝でかける前に食べると、その日一日災難をまぬがれる、というものです。 このことわざの由[…]
クエン酸を摂取する
酸っぱい食べ物にはクエン酸が含まれています。
クエン酸やお酢に含まれる酢酸は、
乳酸を水と炭酸ガスに分解する働きがあります。
一方、ミドル脂臭の原因物質であるジアセチルは、
汗に含まれる乳酸をブドウ球菌が代謝・分解することで発生します。
どちらも乳酸を分解するんですね。
ということは、
そうすれば、汗に含まれる乳酸が減るため、皮膚上のブドウ球菌はたくさんの乳酸を分解できなくなります。
結果的にジアセチルの発生が抑制できることにつながりますね。
効率的にクエン酸を摂取するには、こちらがおススメ↓
私は毎日炭酸に混ぜて飲んでいます。
バランスの良い食生活を心がける
糖分や脂質の多い食事は血行不良や代謝の低下を招き、皮脂の過剰分泌につながります。
皮脂が増えることはミドル脂臭の増幅にもつながりますので、なるべく脂質の少ない和食中心の食事が好ましいですね。
しかし、揚げ物や甘いものをまったく食べないというのは辛いので、週に何回かだけ「ノン揚げ物デー」「ノンスウィーツデー」を作るなど、無理のない範囲で食生活の改善を目指しましょう。
4:適度に運動をし、汗をかく
適度に運動をして新陳代謝を促しましょう。
汗をずっとかかないでいると汗腺が衰えて、乳酸だけでなくアンモニアなどのにおい成分を含んだ質の悪い汗をかくことにつながります。
なるべく、汗をかけるような軽い運動(ウォーキングや縄跳びなどの有酸素運動)を習慣にして、良い汗をかけるように汗腺を鍛えておきましょう。
運動が難しい場合は、半身浴やサウナなどで汗をかく練習をするのも良いですね。
5:衣類も清潔にする
頭皮や首から分泌された皮脂をお風呂でしっかり洗い落としても、衣類にジアセチルや皮脂汚れが残っていたら何の意味もありません。
新しく分泌された皮脂が衣類にさらに蓄積されて、ニオイの増幅につながります。
しかし、衣類に染み込んだ皮脂は、普通に洗濯するだけでは落ちないほどしぶといものです。
そこでおススメしたいのが、セスキ炭酸ソーダ水をシュシュッとスプレーすること。
皮脂汚れにはセスキが効く
セスキ炭酸ソーダは皮脂汚れに強いアルカリ洗剤で、スーパーやドラッグストア、100円ショップなどで気軽に購入できる洗剤です。
粉末状ですが、水にすぐに溶けるので一瞬でスーパー洗剤を作ることができます。
【セスキ炭酸ソーダ水の作り方】
- スプレーボトルに小さじ1杯と水500mlを入れます。
- 良く振ったらできあがり
汚れが気になるところにスプレーをして、20~30分放置後、揉み洗いをして洗濯機で洗いましょう。
洗濯前にセスキ炭酸ソーダ水をシュシュッとスプレーしておけば、ある程度の皮脂汚れはすっきり落とせますよ。
汗ばんでくると、どこからともなく漂ってくるぞうきん臭い生乾き臭。 自分の動きにともなって、そのニオイも付いてくるため、 え? まさか私が臭いの!? となることはありませんか? ● 着始めた時は何も臭っ[…]
ジアセチルにはフラボノイドが有効
ミドル脂臭の原因物質がジアセチルであることを突き止めたのは、男性化粧品トップメーカーである「マンダム」さんでした。
そのマンダムさん、原因を突き止めるだけでなく、何が有効なのかもしっかり研究してくださいました。
その結果、フラボノイドを含んでいる植物エキス(カンゾウやケイヒなど)が有効であることがわかったのです。
ドラッグストアなどでもミドル脂臭対策シャンプーが販売されているので、探してみてくださいね。
ミドル脂臭の次は加齢臭が待っている
ミドル脂臭を一番醸し出しているのは30代半ば~40代半ばの主に男性です。
40代後半から50代以降になると、ミドル脂臭は落ち着き始めますが、代わりに加齢臭の出番となります。
悩みは尽きませんね。
また、ミドル脂臭の元であるジアセチルは女性からも分泌されています。
女性も油断はできませんよ。
夫から古いてんぷら油のニオイがする と嘆いている奥様方、実はあなたも同じニオイを発しているかもしれませんよ。 男性が醸し出すことが多いミドル脂臭ですが、実は女性からも発生するものなんです。[…]
まとめ
ミドル世代を悩ませるミドル脂臭ですが、しっかりと対策をしていけば、ニオイを緩和させることは可能です。
- 頭皮の皮脂をしっかり落とす
- 首やえりあしもしっかり洗う
- 油ものを控えて、アルカリ食品やクエン酸を摂取する
- 軽い運動をして汗腺を鍛える
- 衣類に皮脂汚れを残さない
これらを取り入れるだけで、ニオイは軽減するはずです。
また、ミドル脂臭にはフラボノイドが有効であることもわかっており、各メーカーも対策商品を販売しています。
ミドル脂臭対策用に開発されたボディケア用品やシャンプーなどを活用して、少しでも悩みの少ない日々を過ごせるよう工夫しましょう。
この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。