牛乳を飲んだわけでもなく、赤ちゃんに授乳しているわけでもない。
それなのに、周りの人から
● ミルクの匂いがする
● 牛乳が乾いたような乳臭いニオイがする
などと言われたことはありませんか?
胸元から臭ってくれば、自分自身で気付くこともあるでしょうが、人から言われるということは・・・
「相当臭っているのか?」
「もしかして、クサイの?」
そう考えると、気になって気になって、他のことが手につかなくなりますよね。
この記事では、
- どうして体臭がミルク臭く感じるのか
- ミルク臭い体臭が強くなりやすい時
- 自分でミルク臭を確認するセルフチェック法
- ミルクの匂いと乳臭いの違いとは
- 乳臭いと思わせないための対策
などについて深掘りしていきます。
【はじめに】ミルクのような体臭=悪臭、ではない
ミルクの匂いって、そもそもどんな匂いなんでしょうか。
言葉ではっきりと表現するのは難しいですが、ミルクの匂いと言われてイメージされるのは
・ふんわりとした
・甘い
・やさしい
・落ち着く
・女性らしい
と言ったポジティブな印象ではないでしょうか。
「あなたはミルクの匂いがするね」
と言った本人も嫌な意味で言っているわけではないはずです。
あなたにやさしい雰囲気を感じているのだと思います。
また、ミルクの匂いは男性には人気の甘い香りです。
乳臭い(ちちくさい)と言われた場合は要注意です。
「くさい」と言われていますからね。
この場合、牛乳が乾いたような雑菌臭を意味していると思われます。
ではなぜ、
● ミルクの匂い
● 乳臭い
といったニオイ現象が生まれるのでしょう。
次の章でミルクのニオイを発生させるものを見ていきましょう。
ミルクのニオイを感じる理由
一言にミルクの匂いと言っても、「良い香りのミルクの匂い」と「クサイ意味の乳臭い」があります。
ミルクの匂いを感じさせるものは、主にこちらのようなもの
- ワキガによるもの
- 母乳によるもの
- 動物性脂質の摂りすぎ
- 牛乳石けんを使っている
- ボディミルクの成分
- 粉せっけんで洗濯している
ひとつずつ見ていきましょう。
ワキガによるもの
ワキガの臭いにはいろいろなタイプがあって、
● 玉ねぎのようなニオイ
● えんぴつの芯のようなニオイ
● ほこりやカビのようなニオイ
● ミルクのようなニオイ
などがあります。
このミルタイプのワキガ臭こそが、体臭をミルクの匂いと勘違いさせているようです。
軽度であれば、たとえワキガ臭であっても「ふんわりと匂って」ミルクの匂いと感じ取られるんでしょうね。
しかし強烈なものであれば、やはり不快臭には違いありませんが・・・。
ワキガ体質で「乳臭い」とよく言われる人は、チチガのことも疑ってみてくださいね。
自分の胸元から漂う汗臭さとは違う不快なニオイ・・・ 実はそれ、チチガではありませんか? ブラジャーが臭くなるから、薄着になる夏はニオイが漏れないか心配 お気に入りのブラジャーについた黄ばみが気になる[…]
母乳によるもの
正真正銘本物のミルクの匂いです。
赤ちゃんがいて授乳期であれば母乳が分泌されていますので、ママからはミルクの匂いがして当然です。
しかし、この母乳が下着などに付着したまま放置されると、雑菌が繁殖しいわゆる「乳臭い」ニオイに変化しますので、気を付ける必要があります。
放置していると雑菌が大繁殖しちゃうんですよ。
動物性脂質の摂りすぎ
肉類や牛乳、チーズ、バターなどの動物性脂質を摂りすぎると、ワキガ臭の原因となるアポクリン汗腺や皮脂腺を刺激するため、ニオイが強くなる傾向があります。
肉や乳製品ばかり食べていると、知らず知らずのうちに体臭がきつくなってしまうので要注意ですね。
牛乳石けんを使っている
牛乳石けん(青箱)の成分を見ると
となっています。
牛乳がしっかり配合されているんですね。
この牛乳石けんで体などを洗った場合、残り香がほんのりミルクの香りになります。
子供からは半日経った後も、ほんのりと牛乳石けんのミルクの匂いがしますよ。
牛乳成分配合の保湿剤を使っている
お肌が乾燥する冬の時期は、保湿のためにボディケアをされる方も多いでしょう。
その場合、牛乳成分配合のボディミルクやボディクリームを使用すると、ミルクの匂いがすることもあるようです。
「ミルクの香り」とうたっている商品もありますので、なおさらですね。
粉せっけんで洗濯している
自然派志向の方やお肌の弱い方に人気の洗濯用粉せっけんですが、粉せっけんで洗うと「ミルクの匂いがする」と言われた経験がある人が結構いらっしゃるのです。
香料は無配合なのに、洗濯物からはほんのりと甘いニオイがするようです。
この甘いニオイを「ミルクの匂い」と脳が錯覚しているのかもしれませんね。
このような原因から、人はミルクのような匂いや乳臭さをかもし出しているようです。
ただ、常に一定の強さでミルク臭をかもしているわけではありません。
内側から発生している場合、ニオイの強度が時として強くなることがあるんです。
それを次の章では見ていきましょう。
体臭としてのミルク臭が強くなる時
牛乳石けんや保湿剤、洗濯石けんなど外的要因ではなく、体臭としてミルク臭が強くなる時があります。
それは
- ホルモンバランスが影響する時期
- 動物性脂質を摂りすぎた時
です。
ひとつずつ見ていきましょう。
ホルモンバランスが影響する時期
女性の場合、月に一度生理がやってきますが、それに合わせてホルモンバランスも変化します。
排卵期(前回の生理開始日から2週間後)になると女性ホルモンの分泌量が一時的に増加して、汗や皮脂の分泌が活発になります。
そうなると、ワキガ臭や体臭に影響があるので、ミルクタイプのワキガ臭がする方であれば、ニオイがより強いものになりやすいのです。
動物性脂質の摂りすぎた時
前章でお伝えしたとおり、動物性脂質の摂りすぎもワキガ臭を強くさせます。
焼き肉に行った後や油ものをたくさん食べた後などは、アポクリン汗腺や皮脂腺が活発化してワキガ臭がきつくなりやすいので、対策をとるに越したことはありません。
ニオイ対策は後述しますので、ぜひ読み進めてくださいね。
「乳臭いのかな?」セルフチェック方法
ミルクの匂いならまだしも、「乳臭い」のはいただけないですよね。
しかし、自分のニオイは自分では気づきにくいもの。
とは言え、誰かに嗅いでもらうのは、仮に臭いと言われた場合のダメージが大きすぎるので避けたいところです。
そこで、自分でできるセルフチェック方法で乳臭さの確認をしましょう。
鼻はニオイに慣れるため、自分のニオイには鈍感です。
そのため、嗅覚をリセットするために全く別のニオイを嗅ぐ必要があります。
【用意するもの】
- コーヒー豆や好きな香りのもの
- ビニール袋(なくても可)
【やり方】
- 肌着を脱いで、ビニール袋に入れる
- 好きな香りを思いっきり吸って嗅覚をリセットする
- ビニール袋の中のニオイを嗅ぐ
どうでしょう。
「ミルクの匂い」もしくは「乳臭さ」はしましたか?
そのニオイがあなたが一日醸し出していた体臭です。
ミルクの匂いと乳臭いの違いとは?
「ミルクの匂い」と「乳臭い匂い」は似て非なるものです。
違いを表にまとめました。
ミルクの匂い | 乳臭い匂い | |
どんな匂い | ほんのり甘い香り | 牛乳が乾いた時のすっぱい雑菌臭 |
不快感 | なし | ある |
発生源 | ・牛乳石けん、保湿剤、粉せっけんなどの外的要因 ・軽度のミルクタイプのワキガ |
・母乳 ・動物性脂質の摂りすぎ ・そこそこ強いミルクタイプのワキガ |
この二つの匂いは完全に不快度が違います。
しかし、匂いというものは不思議なもので、人によって感じ方が違います。
ですので、その匂いが不快かどうかは嗅ぐ人によって違ってきます。
とは言え、臭いと思う人がいるニオイはなるべく発生させたくないですよね。
次の章では、乳臭さを出さない対策法を見ていきましょう。
乳臭さを出さないための対策法3選
不快に感じさせる乳臭さはきちんと対策をとれば、ニオイを最小限に抑えることができます。
対策法はこちらの3つ
- 食事の見直し
- ボディシート、脇汗パッドを活用する
- 母乳パッドをつける
ひとつずつ見ていきましょう。
1:食事の見直し
前述したとおり、動物性脂質の摂りすぎはアポクリン汗腺や皮脂腺を刺激し、活発化させます。
そのため、明らかに肉食中心、油ものが多い、チーズなどの乳製品が大好き、という方は食生活を見直してみましょう。
● 油を控えられるよう煮物にする
● チーズたっぷりのこってり料理を控える
など、あっさりを意識して食事内容を改善していきましょう。
2:ボディシート、脇汗パッドを活用する
ミルクタイプのワキガ臭が原因の場合は、ボディシートでこまめに脇を拭くようにしましょう。
汗をそのままにすることで、雑菌が繁殖しワキガ臭が発生します。
そのため、雑菌が繁殖するよりも早く、汗を拭き取ることが重要なのです。
とは言え、仕事中などこまめに脇は拭けないですよね。
そんな時は洋服に汗が付着してワキガ臭が発生しないよう、脇汗パッドも活用してください。
市販の脇汗パッドは抗菌作用で防臭できるものもあるため、ニオイの発生が防げます。
使い捨てできるので、臭ってきたら貼り替えて常に清潔な状態が保てますよ。
制汗スプレーやスティックタイプのものを事前に脇につけておけば、ワキガ臭の発生が抑制できます。
お出かけ前には忘れずつけておきましょう。
3:母乳パッドをつける
授乳中の方は知らず知らずのうちに母乳がにじみ出ているものです。
洋服にまで染み込むとシミができて恥ずかしい思いをすることもあります。
ただ、それだけでなく、それが下着について放置されると、雑菌に分解されて不快な「乳臭さ」に変化するのです。
それを防ぐためには「母乳パッド」をつけること。
母乳パッドはあふれ出る母乳を下着につけないためのものですが、気軽に張り替えて交換できますので、ニオイの発生も抑制できます。
ワンポイント
パッドだけ交換しても、乳首が母乳で汚れたままならニオイはうっすら発生します。
そこで、少しでも清潔に保つために授乳パッドの交換のたびに拭くことをお勧めします。
乳首は赤ちゃんが口をつけるものですし、とってもデリケートなのでボディシートで拭くのはもってのほかです。
ドラッグストアに行けば、清浄綿というものが売られています。
水分を含んだ脱脂綿が個包装されており、毎回清潔なものを使用することができます。
もちろん、赤ちゃんの口に入れても大丈夫な液ですので、安心して乳首も拭けますよ。
乳臭さの原因は人それぞれですので、自分の原因にあった対策方法でニオイを抑制してくださいね。
まとめ
表現の仕方で、それが意味するものが変わります。
「乳臭いね」は悪い意味
どちらもミルク系の臭いですが、全くニオイの性質が違います。
乳臭いと言われた場合は、人を不快にさせている可能性大です。
もしも、乳臭いと言われたら原因がありますので、それにあった対策法でニオイの発生を抑制していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。