ミルクティーを飲むと、舌の奥のほうが酸っぱくなって、口が臭くなるのを感じませんか?
● 舌の上が酸っぱくて気持ち悪くなる
● 即席で口臭を消す方法はないの?
そんな風に思ったことはありませんか?
ミルクティーに限らず、カフェオレやクッキー、キャラメルなど、とにかく甘いものを食べた後は、酸っぱい口臭が気になります。
一体口の中では、何が起こっているんでしょうか?
この記事では、
- 甘いもので口の中が酸っぱくなる理由
- 酸っぱい口臭を改善させる方法
について深掘りしていきます。
ミルクティーを飲むとどうしても口臭は酸っぱくなりますが、この記事を最後まで読めば焦らなくてよくなりますよ。
※ 当記事では、健康な口内における酸っぱさの出現について述べております。
病的な原因で起こる酸っぱい現象はこちらの記事では取り扱っておりませんので、あらかじめご了承ください。
甘いもので口の中が酸っぱくなる3つの理由
甘いものを食べると、ベロの奥のほうで酸っぱさを感じます。
どうして酸っぱい口臭が発生するのか?
そのおもな理由はこちらの3つ
- 糖分が細菌により分解され、酸が発生したため
- 唾液の分泌が少ないため
- 虫歯菌によるもの
ひとつずつ見ていきましょう。
1:酸が発生したため
口の中が酸っぱくなる一番の理由は、なんといってもこれでしょう。
ためです。
甘いものというのは、お菓子や砂糖類だけではありません。
おにぎりやパンなどにも糖は含まれているので、それらを食べることでも同様のことは起こります。
2:唾液の分泌が少ないため
甘いものを食べた後、その甘さはずっと舌の上に残りますか?
そうであれば、唾液の分泌が少ないのかもしれません。
唾液の分泌量によって、舌の上の状態が違ってきます。
唾液の分泌が正常な場合
そのため、舌の上に糖分が居座ることがないため、酸っぱくなりにくいのです。
唾液の分泌が少ない場合
つまり、口の中のpH値が酸性に傾いて、酸っぱく感じてしまうのです。
3:虫歯菌によるもの
通常、口の中は中性か弱アルカリ性の状態です。
この状態であれば、口臭は起こりにくいとされています。
ところが、唾液があまり分泌されていない状態で甘いものを食べると、舌の上に残った甘味成分(糖分)や食べかすに、口内にすみついている虫歯菌が「待ってました」と言わんばかりに食らいつきます。
糖分は虫歯菌の大好物なので、これを栄養源に酸を出し、歯を溶かしていくのです。
そのため、酸っぱい口臭はむし歯が進行しているサインとも言えます。
これらの3つの作用により、甘いものを飲んだり食べたりすると、口の中が酸っぱい状態になり、口臭もすっぱ臭くなっていくのです。
次は、口内を酸っぱくさせないための対処法をご紹介していきますね。
甘いものの飲食後は口をゆすぐべし
唾液の分泌が正常であれば、甘いものを食べても唾液によって甘味成分が胃の中へ流されていくので、口内の酸性化は気になりません。
しかし、唾液が少なければ、口の中はすぐに酸っぱくなってしまいます。
それを防ぐためには、甘いものを飲食した後に、水で口の中をゆすいであげるのが有効なんです。
【口の中をゆすぐ方法】
- 水やお茶を飲む
- くちゅくちゅぺ
口の中をゆすぐ方法はこの2通りですが、おススメは断然水やお茶を飲むことです。
その理由は
だからです。
口の中をブクブクさせる必要はありません。
舌の上に水を転がすようにして、甘味成分を洗い流してあげるのです。
どうしても、飲み込みたくない!という方は、トイレに行ってくちゅくちゅぺをしてくださいね。
即席で酸っぱい口臭を改善させる方法4選
甘いものの飲食後に口の中が酸っぱくなるのは、
● 唾液不足
これらが大きな原因です。
そのため、発生してしまった酸っぱい口臭を改善させるためには、
● 唾液の分泌量を増やす
ことが大きなポイントとなります。
唾液の分泌量が増えれば、おのずと舌の上の酸は洗い流されていきます。
簡単にできる唾液を増やす方法はこちらの4つ
- 水分補給をする
- キシリトールガムを噛む
- 酸っぱいものを想像する
- 唾液のツボを押す
ひとつずつ見ていきましょう。
1:水分補給をする
唾液は水分をもとに作られていますので、体内の水分が少なくては唾液の分泌は増えません。
甘いものを飲んだり食べたりした後は、水や無糖のお茶などを飲んでおきましょう。
そうすれば、口内の糖分も一緒に胃の中へ流されていき、口の中の酸っぱさも改善されます。
ワンポイント
また、ウーロン茶やジャスミン茶には、抗酸化作用のあるポリフェノールやタンニンが含まれているため、口内の細菌の増殖を抑制できるので、おススメです。
ただし、お茶類には利尿作用があるので、飲みすぎるとトイレが近くなり、逆に水分不足を引き起こしますので、飲みすぎは厳禁です。
そのため、唾液促進のための水分補給なら、ただの「水」が一番最適です。
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2:キシリトールガムを噛む
甘いものを食べた後は、キシリトールガムを噛むのも良い方法です。
キシリトールガムをすすめる理由は
- 細菌の活動を抑制できる
- 酸性に傾いた口内を中性に戻せる
- 噛むことで唾液をたくさん分泌させる
という効果が期待できるからです。
噛むという行動は唾液の分泌を促進させます。
しかし、普通のガムは糖分の塊なので、酸っぱい口臭の改善には役立ちません。
ガムを選ぶ際は、キシリトール配合のガムを選ぶようにしましょう。
※ キシリトールの摂りすぎは、おなかを緩くすることがありますので、食べすぎには注意してください。
3:酸っぱいものを想像する
梅干しやレモンを食べて、酸っぱい思いをしたことはありますか?
その時に、唾液がたくさん出たと思います。
その経験があれば、実際に食べなくても、想像するだけで唾液がじゅわじゅわ溢れてくるはずです。
水分補給ができない場合は、酸っぱいものを想像して唾液を増やすようにするといいでしょう。
4:唾液のツボを押す
あごの近くには、唾液の分泌をうながすツボがたくさんあります。
耳の下にある耳下腺(じかせん)、あごの舌にある顎下腺(がっかせん)、そしてその近くに舌下腺(ぜっかせん)という3つのスポットがあります。
いずれも耳の下から輪郭に沿って分布してますので、親指や指の関節を使って、輪郭の骨の内側をやさしく押してあげてください。
刺激を与えることで、唾液がじんわり出てくるはずです。
これらの方法を駆使して、唾液の分泌を爆増させましょう。
【超おススメ】口内舌磨きの術
唾液がたくさん分泌されているときにやってほしい合わせ技があります。
口内で完結する舌磨きです。
上あごの天井部分にボコボコしているところがありますよね?
硬口蓋(こうこうがい)と言って、これが洗濯板と同じ役割をしてくれるんです。
● 口内でできるから、歯ブラシのような刺激がない(歯でこすらないように)
● 水やお茶ではがした汚れを飲み込めば、水分補給にもなる(抵抗がある方はくちゅくちゅぺで出してくださいね)
という点です。
お出かけしているときや仕事中に、ミルクティーを飲んで口の中が酸っぱくなってしまったら、やってみてくださいね。
まとめ
ミルクティーや甘いものを食べた後の酸っぱい口臭の正体は、
でした。
甘いものを口にした後は、「口をゆすぐか水やお茶を飲んで」、速やかに口内の糖分を胃の中へ流してあげましょう。
また、唾液の分泌を増やすために、
● キシリトールガムを噛む
● 酸っぱいものを想像する
● 唾液のツボを押す
ことも取り入れるといいですね。
唾液の分泌が増えたら、上あごの天井部分で舌磨きもしてみてください。
意外と酸っぱい汚れが取れていきますよ。
これらを駆使して、酸っぱい口臭から解放されることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。