一日の終わりにお風呂に入って、清潔な状態でお布団に入ったのに、もわっと臭ってくる不快なニオイ。
顔を包み込むそのニオイの発生源は、そう、枕です。
しっかりシャンプーして寝ているのに、朝には枕が臭くなる
加齢臭が発生するような年齢じゃないのに、いつも枕が臭い
気持ちよく眠りたいのに、枕のニオイで具合が悪くなる
夫のニオイと思いきや、自分の枕が臭かった
枕にニオイが染みついて、洗濯機で洗ってもなかなか落ちない
そんな経験はありませんか?
この記事では、
- 枕が臭くなる原因
- 臭くならないための予防策
- 臭くなった枕のニオイの落とし方
などについて深掘りしていきます。
女性の枕が臭くなる7つの原因
「おじさんの枕は加齢臭のせいで臭い」と思われがちですが、枕が臭いのはおじさんだけではありません。
20代や30代の若い世代、40代以降のミドル世代でも、年代に関係なく女性も枕は臭くなるものです。
枕を臭くさせている原因は主に以下の7つ。
- 汗
- 皮脂
- 加齢臭
- ミドル脂臭
- 雑菌
- よだれ
- ストレス臭
ひとつずつ見ていきましょう。
汗によるもの
寝ている間も人はコップ1杯分(約200ml)も汗をかいています。
夏の熱帯夜や、冬でも寝汗がひどい場合は、これ以上かいているはずです。
体はもちろんのこと、この汗は頭皮や顔、首からも分泌されます。
汗をかくと皮膚常在菌や枕に住みついている雑菌が、汗に含まれるミネラル分などを分解し、酸っぱいニオイやぞうきん臭を発生させます。
皮脂によるもの
頭皮は体の中で最も皮脂の分泌が激しい箇所です。
そのため、普通にシャンプーしただけでは、毛穴の奥の皮脂は残されたままで、どんどん蓄積されていきます。
ドライヤーで髪の毛を乾かすときに、洗ったはずの頭皮から皮脂臭がするのは、古い皮脂が残されている証拠です。
その状態の頭皮のまま寝れば、皮脂臭が枕にうつるのは目に見えています。
また、横向きに寝れば顔も枕に密着します。
寝る前にしっかり洗顔をしていても、寝ている間も皮脂が絶え間なく分泌されているんですよ。
また、クレンジングが適当だと、メイク汚れが残ったままになるため、皮脂と混ざり合い異臭となり、枕に付着します。
これらの皮脂や汚れが枕に吸収され酸化することで、古臭い油のような皮脂臭を生み出しているのです。
加齢臭によるもの
枕から枯草やろうそく、古本屋のようなひなびたニオイがするのなら、加齢臭が原因かもしれません。
加齢臭の原因であるノネナールは、皮脂腺から分泌された脂肪酸の一種「ヘキサデセン酸」がバクテリアなどの雑菌によって分解・発酵されることで発生します。
ノネナールの発生源は主に首や耳の後ろなので、枕にダイレクトに接しています。
個人差はありますが、一般的に男性であれば40代後半から、女性であれば50代頃からニオイを発しますので、その年代の方は加齢臭がニオイの発生源かもしれません。
ミドル脂臭によるもの
ミドル脂臭は30代半ば~40代半ばの、特に男性に発生しやすいニオイですが、女性も油断はできません。
主な発生場所は後頭部なので、枕に直撃しています。
ミドル脂臭をもたらす犯人はジアセチルという物質。
汗腺の働きが低下すると、汗の中に乳酸が分泌されやすくなり、それを皮膚常在菌が分解してジアセチルを作り出します。
このジアセチルが皮脂臭と混ざり合うことで、古臭い油のような不快なニオイを発生させるのです。
また、40~50代あたりの世代の体臭は、ミドル脂臭から加齢臭へ移行しますので、移行期であれば同時進行でふたつのニオイが混ざり合うこともあるので余計に厄介です。
雑菌によるもの
髪の毛はしっかり乾かして寝ていますか?
濡れたままの頭皮を枕につけると、枕に住んでいた雑菌が水分を得て活発化し繁殖します。
そして雑菌が出す排泄物によって、枕がぞうきんのような雑菌臭をかもしだすようになるのです。
よだれによるもの
唾液には口内の細菌の繁殖を抑え、むし歯や口臭を予防する働きがあるのですが、睡眠中は唾液の分泌が抑制されます。
そのため、いくら寝る前に歯みがきをしていても、睡眠中の口内には細菌があふれているのです。
起きた直後は、唾液1mlあたり大便10gと同じくらいの細菌量というからビックリ!
その唾液がよだれとして枕についていたら、臭くなるのは当然ですよね。
ストレス臭によるもの
緊張して精神的なストレスを感じたり、肉体的な疲労がたまると、血液中のアンモニア濃度が上がります。
そのアンモニアが血管からガスとして皮膚にしみ出してくると、ネギやニラのようなツンとしたニオイを放ちます。
汗や皮脂臭のように皮膚の外側で発生するニオイではなく、血液由来のものなので、体を洗ってもニオイは落ちません。
これらの原因をもとに、枕はどうしても臭くなってしまいます。
次は枕が臭くならないための予防策を見ていきましょう。
枕を臭わせないための対策7選
皮脂や汗が直接触れるため、枕は臭くなりがちですが、以下の対策を取ればニオイを最小限に抑えることができます。
- 頭皮の皮脂をしっかり取り除く
- 首や耳の後ろもしっかり洗う
- ストレス臭の場合は、腸内環境を整える
- お酒を控える
- 生活習慣の見直し
- 汗をかく習慣を取り入れる
- 枕カバーやタオルを使う
ひとつずつ見ていきましょう。
頭皮の皮脂をしっかり取り除く
頭皮の皮脂をしっかり落とさないまま寝れば、枕に皮脂臭がうつります。
また、強烈なニオイのミドル脂臭も後頭部を中心に発生しているので、頭皮の洗浄は非常に重要です。
しかし、普通にシャンプーをするだけでは頭皮の皮脂はしぶといので落とすことができません。
そこで取り入れたいのが、頭皮のディープクレンジングです。
毛穴に詰まった皮脂まで落とすことができるので、不快な皮脂臭を取り除くことができます。
ただし、毎日するには刺激が強いので、週に一度にとどめておきましょう。
もっと手軽に頭皮の皮脂を取り除くには、シャワーヘッドの見直しもおススメです。
通常の水流では落とせないような毛穴に詰まった皮脂汚れも、シャワーヘッド ミラブルzero を使えばスッキリと洗い流すことができます。
そのわけは、超極小のウルトラファインバブルが毛穴の奥に入り込んで皮脂を落としてくれるから。
ディープクレンジングと違って、シャワーなので何も意識せずに毎日続けることができるので、習慣化しやすいのもメリットです。
ミラブルゼロは人気商品のため、ニセモノがたくさん流通しています。
本物は一切値引きをしないため、どこで買おうと49390円です。
Amazonや楽天市場などで売られているものは、ニセモノか中古品の非正規品です。
サイエンスのメーカー保証も対象外ですので、安さにひかれて購入しないようにご注意ください。
正規代理店はこちらのサイエンスの公式ホームページで確認できます。
首や耳の後ろもしっかり洗う
加齢臭の発生源である首や耳の後ろは、どちらも枕に密着する部分ですので、洗いが不十分だとニオイが付きやすくなります。
特に首は皮脂の分泌も盛んなので、たっぷりの泡でやさしく洗ってください。
こちらもシャワーヘッド ミラブルzero を使えば、シャワーを浴びるだけで済むので、何も考えずに皮脂を落とすことができますよ。
ストレス臭の場合は、腸内環境を整える
ストレス臭は血液由来であるため、体を洗ってもニオイは落ちません。
対処法はストレスや疲れを残さないことですが、仕事や家事育児をしている以上、ストレスをなくすというのは難しいことですよね。
そこで、腸内環境を整える対策を取りましょう。
ストレス臭の原因であるアンモニアは悪玉菌から作られます。
そのため、善玉菌を腸内で増やすことが、ストレス臭軽減に効果的なのです。
おススメは「ビフィズス菌入りのヨーグルト」を食べることです。
ヨーグルトが苦手な場合は、ヤクルトやピルクルなどの乳酸菌飲料でもいいでしょう。
とにかく、腸の中に善玉菌であるビフィズス菌を取り入れて、悪玉菌を減らすことがポイントなのです。
お酒を控える
お酒をたくさん飲む習慣がある人は、その量にも気を付けましょう。
お酒を飲むと、アルコールの作用で血流がよくなるため、汗をかきやすくなります。
また、アルコールが肝臓で分解される際に発生するアセトアルデヒドは、ツンとしたすっぱい刺激臭をもたらします。
そのため、お酒を飲んで眠ると、ツンとしたすっぱい刺激臭のする汗をたくさんかくことに・・・
それが枕に染み込めば、雑菌臭とアセトアルデヒド臭によって、余計に臭くなるのです。
お酒の一日の適量は「平均純アルコール量:20g程度」とされています。
ただしこれは、男性に対しての基準ですので、女性や高齢者は10~14g程度に抑えたほうが良いでしょう。
ワンポイント
純アルコール量はお酒の缶のカロリーの下あたりに明記されていますので、お酒を飲むときは参考にしてくださいね。
生活習慣の見直し
食べたものは皮脂の分泌に直結します。
油っこいものや肉、ジャンクフードばかり食べていると、皮脂の過剰分泌を招き、頭皮も枕も油ギッシュになってしまいます。
野菜やくだものに含まれるビタミンB2やビタミンCは、皮脂の過剰分泌を抑える働きがありますので、少しずつでも日々の食事に取り入れるようにしましょう。
【ビタミンB2を多く含む食品】
【ビタミンCを多く含む食品】
汗をかく習慣を取り入れる
汗を普段かいていないと汗腺の機能が弱って、いざ汗をかいたときにベタベタの質の悪い汗をかくことになります。
質の悪い汗は乳酸やアンモニアを含んでおり、ミドル脂臭やツンとしたストレス臭の原因になります。
早歩きのウォーキングや縄跳びなどの軽い運動で、軽く汗をかくだけでも汗腺を鍛える効果はありますが、運動が苦手な場合は入浴もおススメです。
38℃くらいのぬるめのお湯につかって、じんわりと汗をかくだけでも汗腺は元気になります。
シャワーだけで済ませずに、湯舟につかることも習慣化できるといいですね。
枕カバーやタオルを使う
枕に直接、汗や皮脂をつけないために、枕カバーやタオルは必ず使いましょう。
枕カバーは毎日交換するのが望ましいのですが、おしゃれなものはお値段もするし、枚数を揃えるのは結構大変ですよね。
そこでおススメなのが、タオルです。
タオルを使うメリット
- 分厚いため、汗の吸水力にすぐれている
- 枕の上に置いたり、巻くだけなので手軽
- 家にたくさんあるので、取り替え楽々
- 安価
枕カバーは生地がペラペラなため、汗かたくさんかくと枕にまで染み込んでしまいます。
枕が洗いにくいから枕カバーをしているのに、汗が染み込んでしまっては元も子もありません。
また、枕カバーは枕につける際に、手間がかかるため面倒臭くなり、毎日交換するにはハードルが高いです。
その点、タオルであれば枕の上に置いたり巻きつけるだけでOKです。
洗濯するのも簡単ですので、枕はむき出しのまま使わず、タオルを敷くようにしましょう。
たったこれだけで、枕本体を汗や皮脂から守れますので、ぜひ取り入れてみてください。
臭くなった枕を使い続けると起きること
臭くなった枕や、汚れたカバーをつけたままでいると、こんな悪影響があります。
- シャンプーしたのに頭が臭くなる
- ニキビや肌荒れの原因になる
- 悪臭で気分が悪くなる
ひとつずつ見ていきましょう。
シャンプーしたのに頭が臭くなる
枕や枕カバーには毎日新しい汗や皮脂が蓄積されていきます。
洗わなければ洗わないだけ、雑菌は繁殖し、皮脂臭も強くなるのです。
せっかくシャンプーをして頭を清潔にしても、枕に染みついた雑菌臭や皮脂臭を頭にこすりつけることになりますので、すべて台無しなんですよ。
ニキビや肌荒れの原因になる
洗っていない枕や枕カバーには、たくさんの雑菌や劣化した皮脂が蓄積されています。
それが皮膚につくことで、ニキビや肌荒れを招くことになりかねません。
悪臭で気分が悪くなる
いくら自分が作り出したニオイとは言え、枕に蓄積されたニオイは強烈です。
せっかくお風呂に入って清潔な体になっても、使い古した天ぷら油やぞうきんのニオイを嗅げば、さわやかな気分も台無しですね。
最悪、悪臭のせいで気分も悪くなるかもしれませんよ。
頑固なニオイの落とし方
ずっと洗っていない枕カバーや枕はニオイが蓄積され、普通の洗濯では落ちないほどしぶといものになっています。
ここでは、ニオイを効果的に落とす方法をご紹介します。
枕カバーを洗濯する
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)・・・大さじ1杯
- 40~45℃くらいのお湯
- 洗面器などの容器
【洗い方】
- 洗面器で酸素系漂白剤を40℃ほどのお湯で溶かす
- 枕カバーを1時間~ひと晩ほどつけ置きする
- 洗浄液ごと洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗濯する
ワンポイント
皮脂やたんぱく汚れは酸性のため、弱アルカリ性で中和すると汚れがよく落ちるんです。
弱アルカリ性洗剤の代表は、酸素系漂白剤、セスキ炭酸ソーダ、重曹で、一番洗浄力が高いのは酸素系漂白剤です。
枕自体を洗濯する
必ず、洗う前に洗える枕か確認してください。
枕はめったに洗えるものではないため、洗うときはとことん時間をかけて洗いましょう。
乾きも遅いので、何日間か枕を使えない覚悟でいてくださいね。
洗濯機でかくはんされながら洗っても、枕にはわたなどがぎゅうぎゅうに詰まっているため、中心部までしっかり洗うことはできません。
また、脱水時に洗濯槽内部で偏りがでるため、ガッタンガッタンと洗濯機が暴れる危険性があります。
なるべく手洗いでおこないましょう。
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)・・・2リットルにつき大さじ1杯ほど
- 40~45℃くらいのお湯
- 枕が入るくらいのバケツか浴槽
【洗い方】
- バケツか浴槽で酸素系漂白剤を40℃ほどのお湯で溶かす
- 枕を入れて、内部にまで洗浄液が入るよう何度かプシュプシュする
- 1時間~ひと晩ほど放置する
- ぬるぬるがなくなるまで、水を変えながら何度もすすぐ
- すすぎが終わったら、絞れるだけ絞って天日干しする
※ すすぐ際は、中心部のぬるぬるもなくなるよう、プシュプシュしながらすすぐのがポイントです。
私は以前、低反発の枕を洗いましたが、スポンジのように水を吸収してえげつない重さになってビックリしたことがあります
密度が濃いせいか乾きも遅く、真夏に天日干ししたのに中心部まで乾ききるのに、3日以上かかりました。
天日干しでも時間がかかるので、陰干ししたら一週間以上かかって、カビも生えることでしょう。
素材にもよりますが、枕の陰干しはおすすめしません。
一度枕を洗えば、その大変さがわかります。
もはや買い替えたほうが早いです。
洗えない時のニオイの消臭法
急に来客があったり、好きな人がお泊まりする、というときに枕が臭いとものすごく恥ずかしいですよね。
そんな時は、消臭スプレーで一時的に消臭しましょう。
ファブリーズなどのスプレーは消臭・除菌成分が入っているため、繊維についたニオイを取り除いてくれます。
しかし、蓄積された皮脂汚れや汗までは取り除いてくれませんので、一時しのぎにしかなりません。
後日、しっかりつけ置き洗いで繊維の奥まで洗浄しましょう。
枕の素材を見直す
洗ってもニオイが落ちなかったり、そもそも洗うことができない枕の場合は、思い切って買い替えることも考えてみてください。
その際は、枕の素材にもこだわってみましょう。
機能性枕を使えば、ニオイが付きにくかったり、臭くなってもすぐに洗えるのでおススメですよ。
シャワーで洗える枕、ブレインスリープ
洗える枕はたくさんありますが、結局中材を乾かすのに時間がかかったり、中材に偏りが出て、本来のパフォーマンスを発揮できなくなることもしばしば。
そんな枕洗濯の問題点を一気に解決してくれるのが、
シャワーで水洗いできて、いつでも清潔「ブレインスリープ ピロー」 です。
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この枕の構造を見てください。
イメージとしては、グニャグニャになったバネでスプリング構造を作り出している感じです。
中材がぎゅうぎゅうに入っていいないため、汗による湿気や熱がこもることもありません。
何より、通気性がいいので蒸れによる雑菌の繁殖も抑えられます。
使い続ければ、さすがに汗や皮脂汚れが蓄積されて臭くなるでしょうが、なんと中性洗剤をつけてシャワーで洗えるんです。
しかも、乾きが早い!
だって、中材が詰まってなくてスカスカだから。
これを使えば、枕のニオイをほぼ気にせず、快適な睡眠時間が確保できますね。
シャワーで水洗いできて、いつでも清潔「ブレインスリープ ピロー」
まとめ
枕は汗や皮脂の分泌が激しい頭皮や顔と密着するため、どうしても臭くなりがちです。
また、ミドル脂臭や加齢臭も重なれば、ニオイは一層強いものとなります。
一度臭くなった枕のニオイを取ることは簡単ではありません。
消臭スプレーで一時的に消臭できても、ニオイを発生させる皮脂汚れや汗は蓄積されたままなのです。
枕のニオイを根こそぎ取るには枕自体を洗うか、買い替えるしか方法はありません。
そのため、ニオイを枕につけないためには、枕カバーやタオルを活用することがポイントです。
タオルであれば、自宅に何枚でもありますので、手軽に毎日交換できるためおススメですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。