ふと気づくと口って臭くなりがちですよね。
いくらマスクをしていても、薄い不織布なんて簡単にすり抜けてしまいます。
さらに最近はマスクなしの生活も当たり前になりつつあるため、息はダイレクトに相手に伝るように・・・
そうなるとやはり気になるのは、お口のニオイ。
口臭が気になっても、歯みがきをしたりガムを噛んだりって、お仕事中はなかなかできませんよね。
そこで、おススメしたいのが緑茶による口臭対策です。
● 手間をかけずにやりたい
● コスパがいいともっとうれしい
そんな望みを緑茶が叶えてくれるんです。
ただし、緑茶の飲みすぎはかえって逆効果になることも。
この記事では、
- 緑茶が口臭予防に効果がある理由
- 飲みすぎると口臭を悪化させる理由
- 口臭予防が期待できる緑茶の適量
- 口うがいを推奨したいワケ
などについて解説していきます。
緑茶が口臭予防に効く3つの理由
緑茶が口臭予防に効果があるのは次の3つのおかげです。
- カテキン
- 葉緑素
- フラボノイド
ひとつずつ見ていきましょう。
1:カテキンの殺菌力
カテキンはポリフェノールの一種で、
してくれます。
さらに、口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物と結合して、ニオイを消臭してくれる働きがあるため、口臭予防に効果が期待できるのです。
2:葉緑素の消臭力
クロロフィルとも呼ばれるこの物質は植物に含まれる緑色をした色素です。
お茶がきれいな緑色をしているのは、この葉緑素のおかげなんです。
葉緑素には消臭効果や殺菌効果があると言われているため、口臭を予防してくれます。
3:抗酸化作用のあるフラボノイド
口の中は唾液の働きによって中性に保たれていますが、唾液の分泌が減ると口の中は酸性に傾きます。
口の中が酸性になると虫歯菌や歯周病菌の活動が活発になり、口臭を生み出す原因となります。
このような状況下でフラボノイドの持つ強力な抗酸化作用が役に立つのです。
フラボノイド配合のガムなどを噛むことで、唾液がたくさん分泌され、
さらに、フラボノイドには消臭効果もあるため、ダブルで口臭予防に効果的なのです。
これら3つの相乗効果により、緑茶を口にすることで口臭予防が期待できるのです。
飲みすぎ注意!緑茶が口臭悪化を招く3大原因
緑茶は前項で述べた通り口臭予防に効果的ですが、飲みすぎると口臭を悪化させて逆効果になります。
その原因は、緑茶に含まれるカフェインです。
カフェインによる作用でこのようなことが起こります。
- カフェインで交感神経が活発化 → 唾液の減少
- カフェインのもつ利尿作用 → 水分不足による唾液減少
- 最終的に口臭と緑茶のニオイが混ざる → 口臭悪臭
ひとつずつ見ていきましょう。
1:カフェインで交感神経が活発化する
緑茶にはカフェインが含まれています。
カフェインには自律神経を乱す作用があり、交感神経が活発化します。
それにより、
のです。
唾液には素晴らしい自浄作用があり、口臭の原因菌の活動を抑制したり、虫歯を防いでくれる働きがあります。
しかし、唾液が減ると口の中が乾き、細菌の活動が活発化するため、必然的に口臭がひどくなってしまうのです。
2:カフェインに利尿作用があるため
カフェインには利尿作用があります。
良かれと思って緑茶を飲んでいても、飲めば飲むほど尿として排泄されてしまいます。
体内の水分がどんどん失われて、結果的に唾液の分泌も減り、口臭悪化の原因となるのです。
3:口臭と緑茶のニオイが混ざる
緑茶に含まれるカフェインによって、交感神経の活発化と利尿作用から唾液減少が引き起こされます。
唾液が減ると口の渇きをうるおそうと、さらに緑茶を飲みます。
ところが、緑茶を飲んでも一時的にしかうるおわず、最終的に口臭と緑茶のニオイが入り混じって、悪臭化してしまうという悪循環を生み出してしまうのです。
これらのことから、緑茶を飲みすぎると口臭悪化につながると言えます。
口臭予防が期待できる緑茶の適量とは
カフェインの一日の摂取量の目安は、
健康な成人男性で400mg以下
健康な成人女性で300mg以下
が適量とされています。
にとどめておくのがいいでしょう。
このくらいの量であれば、緑茶のもたらす口臭予防効果が発揮されるはずです。
もっとたくさん飲みたい場合は、薄めに淹れるのもおススメです。
緑茶を濃く淹れたり、コーヒーや紅茶も愛飲している場合は、総カフェイン量がすぐに一日の摂取量を超えてしまいます。
コーヒー1杯(150ml):約90mgのカフェイン量
紅茶1杯(150ml):約28~44mgのカフェイン量
ちなみに、
カフェインを摂りすぎると、眠れなくなるのは有名な話ですよね。
睡眠不足になると、実は体臭も口臭も悪化する事態になるんですよ。
毎日毎日仕事に追われ、家に着くのは午前様 それから晩御飯を食べ、消化もままならないまま床に就く さっき眠りに落ちたのに、あっという間に朝を迎え、 寝不足のまま仕事へ向かう・・・ そんな毎日[…]
くれぐれもカフェインの摂りすぎには気を付けましょう。
口臭対策には口うがいがおススメ
前述したとおり、緑茶の飲みすぎは口臭悪化を招きます。
とはいっても、緑茶には口臭を予防する効果があるのは事実。
そこで取り入れたいのが、緑茶による口うがいです。
【口うがいのメリット】
- 飲まないのでカフェインによる唾液減少の影響がない
- 口内に緑茶の成分が行き渡るので、口臭予防効果は得られる
やり方はいたって簡単。
その時にできるだけ「歯のすきま」や「奥歯とほおの間」にも行き渡らせて、口内の雑菌を洗い出すようにしましょう。
くちゅくちゅした後は飲み込まずに、吐き出してください。
飲んでしまうと、口の中の雑菌とともにカフェインを摂取することになるので意味がありません。
時間が経ったお茶は雑菌が繁殖しやすいため、うがいに用いるには適していません。
必ずいれたてのお茶で口うがいをするようにしましょう。
茶葉を使った即席口臭カット法
きっと誰もやらないとは思いますが、即席口臭カット法をご紹介しますね。
【 用意するもの 】
- ひとつまみの茶葉
【 方法 】
- ひとつまみのお茶の葉を口に入れ、唾液でふやかします
- 葉が開いたら、ぺっぺと吐き出しましょう
以上です。
とても簡単ですが、実践される人は多分いないでしょうから、私が実際にやってみました。
【実践】やってみたら、意外と良かった
実際にお茶っぱを口に含んでみました。
パサパサした茶葉を舌の上で転がしていると、ふやけるのと同時に苦みを感じます。
カフェオレを飲んだ後で口の中が苦く酸っぱい感じでしたが、舌の上の汚れを茶葉に吸着されたのか、口臭がさわやかな緑茶の風味でかき消されました。
歯磨きをしていないにもかかわらず、見事に口臭が消えたので即効性はあると思います。
デメリット
- 茶葉が口の中で散らばって吐き出しにくい
- 茶葉が歯にくっついていそうなので、直後に人と会話ができない(鏡が必須)
- 外出時は茶葉を持ち歩かないといけない
- いや、外出時はガムを噛んだほうが手っ取り早い
- となると、家の中ですることになるが、そもそも歯磨きしたほうが早い
- というか、誰にも会わなければ口臭は気にならない
以上のような欠点が思い浮かびました。
つまり、誰もやらないでしょうが、興味がある方はやってみてくださいね。
意外と効果があり、口の中もすっきりしますよ。
ただし、やりすぎるとカフェインの過剰摂取になり、逆に口臭が悪化するのでご注意を。
口臭対策には緑茶よりも水が最適
口臭の主な原因は、水分不足と口内の細菌です。
水分不足になると唾液が減少し口内環境が悪化しますので、唾液が分泌するよう水を飲むように心がけましょう。
水れあればカフェインの過剰摂取も気にする必要がありませんね。
また、細菌が口内で繁殖するのも口臭の原因となりますので、ブクブクうがいで細菌を流してしまうのも、かなり有効な手段です。
トイレに行った際に、水でうがいをするだけでも口臭対策につながりますね。
しかし、水ではなく緑茶だとなお効果的です。
まとめ
緑茶には
が含まれており、口臭予防に効果的な飲み物です。
しかし、緑茶にはカフェインも含まれているため、飲みすぎると唾液不足による口臭悪化を招きます。
この量を超えると口臭予防どころか逆効果になるので、飲みすぎないように注意しましょう。
また、緑茶で口臭を防ぎたい場合は口うがいもおススメです。
こちらはくちゅくちゅしたあと吐き出すので、カフェインの摂取がありません。
安心して何度でも行うことができますよ。
口臭予防には唾液の存在が必要不可欠なので、緑茶以外にも水やノンカフェインの飲み物を飲んで唾液の分泌を促すようにしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。