「梅はその日の難逃れ」
という ことわざを知っていますか?
梅干しを朝でかける前に食べると、その日一日災難をまぬがれる、というものです。
このことわざの由来は
昔、旅人がその土地特有の流行り病や風土病にかからないように、梅干しを食べていたことに由来するそうです。
昔から梅干しには病気を撃退するほどの効能があると知られていたんですね。
ところで、
● 体臭のために軽い運動とか半身浴とか、正直面倒くさいよ
● 食べるだけで体臭も口臭も対策できたらいいな
● ついでに体にいいものだともっと嬉しいな
そんな風に思ったことはありませんか?
実はこれ、一日一粒の梅干しで叶うんです。
今回はそんなスーパーフード・梅干しについて深掘りしていきますよ。
梅干しが体臭対策に効果的な理由
梅干しが体臭対策になぜ効果があるのか、それには3つの理由があります。
- アルカリ性食品であるため
- クエン酸パワーによるもの
- 整腸作用があるため
これらの効果により、体臭が劇的に改善されるのです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アルカリ性食品であるため
梅干しはアルカリ性食品を代表するほど、アルカリパワーにすぐれた食品です。
アルカリ性食品がどうして体臭対策に効果があるのか。
それには、酸性食品の存在が大きなポイントとなります。
体が酸性に傾くと、体臭がきつくなる
体が酸性に傾くと、体臭を発するようになります。
そもそも体が酸性に、とはどうしたらなるんでしょう。
体を酸性に傾けるものは、主に
- 牛肉、豚肉、脂質の多い鶏肉などの肉類
- チーズ、バターなどの乳製品
- マーガリン、卵、チョコレート
などの酸性食品です。
pH値とは1~14の区分があり、
・真ん中の7が中性
・7より小さいと酸性
・7より大きいとアルカリ性
となります。
そして、おもしろいことに食べて酸っぱいから酸性、というわけではないのです。
食品の酸性・アルカリ性は体内に入ったときに、酸性に傾くのか、アルカリ性に傾くのかで区別されるんですよ。
これらを摂取しすぎることで、体内が酸性に傾いてしまいます。
すると、
- 乳酸の増加により → 古いてんぷら油のようなニオイを出すミドル脂臭
- ケトン体発生により → 甘酸っぱく、果物が腐ったようなニオイを出すダイエット臭
を引き起こすことにつながるのです。
そこで活躍してくれるのが、アルカリ性食品の梅干しです。
梅のアルカリ性が中性に戻してくれる
酸性に傾いた体内を中性に戻してくれるのが、アルカリ性食品です。
中でも、梅干しはアルカリ性食品の代表格です。
焼き肉などで肉を100g食べて体が酸性に傾いた場合でも、梅干しをたった1グラム食べれば体が中和されるほど、強力なアルカリ力を持っているんですって。
1gがいかに少ないかわかりますね
梅干し以外のアルカリ性食品
- こんぶやわかめなどの海藻類
- キノコ類
- 牛乳
- ほとんどの野菜(ネギとアスパラガスのみ酸性)
- くだもの類
梅干しだけに頼らず、これらをバランスよく取り入れるのも良いですね。
クエン酸パワーによるもの
体が酸性に傾いたり過度のストレスを感じると、体内の乳酸が尿から出にくくなり、尿酸をはじめとする毒素が体に溜まり始めます。
行き場を失った毒素は汗の中に含まれ汗腺から出ていくため、アンモニア臭い体臭が発生するようになるのです。
ここで梅干しのもつクエン酸が力を発揮します。
梅干しにはクエン酸が豊富に含まれており、これが
そのため、尿に毒素がたまることもなく、体臭の発生が抑えられるのです。
アンモニア臭い体臭には「疲労臭」もあります。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
自分の体から「ツン」としたアンモニア臭を感じたことはありませんか? ● 体を動かしすぎて疲れている ● 緊張でずっと気持ちが休まらない ● 最近、肉ばかり食べている そんなときに体からアンモニア臭が発生するんです。 […]
整腸作用があるため
便秘になると便臭が腸壁から血液中に吸収され、体内を循環したのち、
排出されます。
そのため、便秘になると体臭も口臭もきつくなる傾向にあるのです。
それを解消してくれるのが、梅干しに含まれる植物性乳酸菌です。
善玉菌である乳酸菌が増えることで、腸内環境が整い便秘の解消につながります。
この梅干しの持つ整腸作用のおかげで、体臭も口臭も改善させることができるのです。
梅干しが口臭予防にも効果的な理由
梅干しは体臭だけでなく、口臭も予防してくれるすぐれもの。
口臭を予防する理由はこちらの4つ
- 唾液の分泌をうながす
- 強い殺菌作用
- 胃酸の分泌もうながす
- 口内を中和してくれる
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1:唾液の分泌をうながす
梅干しを食べたことがあれば、梅干しのことを想像するだけでも、唾液があふれてきますよね。
この唾液こそが口臭予防には大切なんです。
唾液には細菌の繁殖を抑えたり、殺菌する働きがもともと備わっており、口臭の発生を抑えてくれます。
梅干しを食べることで、たくさんの唾液が出てきて口内を清潔に保ってくれるのです。
それだけでも口臭予防には十分なのですが、その上をいくのが梅干しのもつ殺菌作用なんです。
2:強い殺菌作用
梅干しには強い殺菌作用があり、雑菌の繁殖を抑える力がものすごいのです。
それは、梅干しに含まれる有機酸がコレラ菌にも打ち勝つほどだとか。
この殺菌作用のおかげで口内の雑菌はなかなか増殖できず、口の中を清潔に保ち続けることができます。
食中毒対策になるのは有名なお話ですね
3:胃酸の分泌もうながす
また、梅干しには胃酸の分泌もうながす働きがあります。
たくさんの唾液によって胃の中へ押し流された口内の雑菌は、胃の中で梅干しと胃酸によって撃退されるのです。
つまり、
なんです。
4:口内を中和してくれる
酸性食品を食べすぎると、体だけでなく口の中も酸性に傾いてしまいます。
酸性の状態になった口内は酸がむし歯を進行させ、最悪歯に穴があきます。
すると、その穴に食べかすが溜まり、細菌によって分解される過程でニオイを発生させるため、口臭につながるのです。
しかし、アルカリ性の梅干しを食べることで、酸性に傾いた口内を中和させることができるため、口臭予防に期待ができます。
これらの相乗効果によって、梅干しを食べると口臭予防もできちゃうんです。
おそるべし、梅干しパワー。
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簡単にできる、梅干しの手軽な食べ方
梅干しが体臭にも口臭にも効果があることがわかったので、是非とも毎日食べたいですよね。
定番の食べ方は、やはり白ご飯の上にちょこんとのせる、または梅茶漬けじゃないでしょうか?
しかし、毎日それでは飽きることもあるでしょう。
そこで、簡単に実践できる、お手軽食べ方をご紹介します。
梅湯
お湯や白湯に梅干しを入れるだけ。
それをゆっくり飲みます。
白湯で代謝がよくなり、効率よく梅干しパワーを摂取することができますよ。
ワンポイント
果肉と種をほぐし分けてお湯を注ぐと、梅の風味がしっかりしておいしいですよ。
梅干しおにぎり
梅干しおにぎりは忙しい朝にぜひ食べてほしい一品!
一日のうちで最も口が臭くなるのは起床時です。
そのきつい口臭を予防するには、唾液の分泌が必要不可欠となります。
朝ごはんに梅干しおにぎりをおススメする理由は
- 咀嚼回数が多い
- 梅干しのすっぱさ
このダブル効果で唾液の分泌が格段に増えるからです。
唾液は噛むことで分泌がうながされるので、パンよりもお米のほうが噛む回数が稼げます。
さらに、梅干しのすっぱさでさらに唾液があふれ出てきますので、梅干しおにぎりは口臭対策にもってこいの朝ごはんなんです。
寝坊をして朝ごはんを食べる余裕がなかったり、断食中で何も食べれず、そのまま出かけることってありますよね。 しかしその日の午前中、とんでもなく口臭がきつくなった経験はありませんか? い[…]
梅キュー
きゅうりの乱切りを梅肉であえます。
火も使わないので、包丁さえあれば一瞬でできますね。
きゅうりの噛み応えでかむ回数もアップしますので、唾液の分泌増加もさらに期待できます。
他には、和風ハンバーグを作る際に切り刻んだ梅干しを練りこむと、梅風味の和風ハンバーグになります。
手作りで梅ドレッシングを作ったり、いわしの梅煮などもいかがでしょう。
ちなみに塩味が強いので、料理に使う際はしょうゆなどの他の調味料は控えめにしてくださいね。
一日一粒まで、食べ過ぎはNG
梅干しにはたくさんの塩分が含まれています。
大きさや塩分濃度によって違いはありますが、1粒食べるだけで1g以上の塩分を摂取することになります。
一日の食塩摂取量の目安は健康な
成人男性で7.5g未満
成人女性で6.5g未満
となっているので、一日一粒までにとどめておくようにしましょう。
塩分が低めの塩分濃度7%梅干しをご用意。健康が気になる方にもおすすめ
また、梅干しの効能は梅肉エキスや梅酢、梅シロップなどでも代用できます。
スーパーやドラッグストアでも気軽に手に入りますので、塩分が気になる場合や、どうしてもあのすっぱさが苦手という場合はこれらで代用されてもよいでしょう。
まとめ
梅干しは酸性に傾いた体を中和してくれる、アルカリ性食品の代表です。
体臭や口臭を悪化させるのは多くが酸性食品ですが、肉や乳製品などには生命維持に大切な栄養素がたくさん含まれています。
体臭などの悪化につながるのは、あくまでも食べすぎた場合です。
酸性食品もアルカリ性食品も体には大切なものなので、バランスよく取り入れていきたいですね。
たまには、焼き肉をおなかいっぱい食べたっていいじゃないですか。
そのあとは梅干しを味方にして、体臭と口臭対策をおこないましょう。
ただし、塩分過多になりますので食べすぎにはご用心ですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。